情熱大陸

民間月面探査プログラム Vol.1357

HAKUTO-R

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06.15(日)

よる11:20

THE TEAM #3
大きな夢をのせ、38万kmの旅路へ
「失敗」を糧に何度も立ち上がる

6月6日、日本の民間チームが挑んだ月着陸船のミッションは、惜しくも成功には至らなかった。
ランダーと呼ばれる着陸船を月に届け、様々なデータ取得や今後の商業利用に活かそうというプロジェクト。38万km離れた月までおよそ5か月をかけて航行させ、時速約5,800kmものスピードから徐々に減速して狙った場所に軟着陸させる――まさに一発勝負だった。
チームを率いる袴田武史、財務の責任者・野崎順平、技術の責任者・氏家亮を中心に34か国から集まった出自も専門も異なる328人の精鋭たち。国家ではなくベンチャー企業ゆえ、開発はもちろん資金調達も自分たちの手で行わなければならない。
実は今回の挑戦は2度目。2年前に着陸に挑んだ「ミッション1」では、月面から約5kmまで接近したものの、高度推定を誤り月面に自由落下してしまった。そのときすでに「ミッション2」の開発を進めていたチームは、失敗を経て、新たな月着陸船に 「再起」や「復活」を意味する"レジリエンス"と名付けた。
ミッション1から密着するカメラが捉えたのは、ぎりぎりまで調整の続いた資金調達の難しさ、課題となった高度推定の解決、航行中に突如として起きた通信トラブルと一か八かの復帰作戦...
今回で夢は叶わなかったが、失敗はまた次なる挑戦への糧になる。不屈の精神で前へ進むチームの、知られざる舞台裏。

HAKUTO-R

月のウサギ、白兎が由来。
2010年、コンサルティング会社を辞めた袴田が、チームを運営する会社ispaceを立ち上げ、史上初の民間月面探査レースGoogle Lunar XPRIZEに参加。当時はチーム「HAKUTO」として小型の月面探査車を開発したが、他企業による月着陸船の開発が間に合わず、探査車を月に届けることは叶わなかった。
その後、自分たちの手で月着陸船を開発し、“R”eboot=再起動という想いを込めた「HAKUTO-R」として月面探査に挑んでいる。

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