初舞台に初主演 挑み続けた1年間
不安・葛藤…23歳、自分を見つめる旅路
14歳のデビュー直後に出演したCMが話題となり、以来様々な雑誌やテレビ、映画で引っ張りだことなる。端正なたたずまいは海外でも注目されるようになり、モデルの仕事も殺到。着実にその存在感を強めてきた。
そうして迎えた2024年は、まさに「挑戦の1年」だった。
取材は、地元・滋賀の神社での初詣から始まった。丁寧に手を合わせてお参りしたり、地元のお年寄りに話しかけられたり・・・素顔の八木は、どこか「近所の親しみやすい子」の雰囲気を持っていた。
今年1つ目の挑戦が、1月末に訪れたフランス。世界的ファッションブランド、ディオールのアンバサダーに抜擢され、オートクチュールのコレクションに招かれたのだ。人生初というパリで、世界的セレブに混じっての大舞台。
2つ目の挑戦は、初めての演劇。ずっと憧れていたヨーロッパ企画の舞台だった。ドラマや映画の現場とは違う体の使い方や、自分とはかけ離れたキャラクターを演じることに戸惑いながら、どう向き合うのか。
さらに韓国の人気コスメブランドのモデルに抜擢され、最近では初の主演ドラマにも出演。端から見れば順風満帆...けれど、彼女の中では複雑なものがあった。
舞台稽古中、大学の卒業式があった。友人たちが「真面目」と口をそろえる学生生活で、卒論も書き上げた。社会人となるこの年代は、誰もが自分自身と向き合い、悩み、葛藤する。それは、ある意味特殊な環境に身を置く八木も変わらない。
揺れ動くことを許容する、23歳のリアル。
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