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「早く返金して!」店の工事代金めぐり内装業者とトラブル...『振り込みが確認できない』と一方的に主張され工事がキャンセルになったと憤り 業者は取材に対し「お金が返ってこない?そんなの一切ありませんけどね」

特盛!憤マン

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 飲食店の内装工事をめぐり、前払いと言われて17万円を振り込んだのに、業者から届いたのは「振り込みが確認できない」「工事はキャンセルで」という一方的なメッセージ。そんなトラブルの情報がMBSに寄せられました。返金もされていない状況だということで、取材班が業者に連絡をとってみると…。

代金を支払ったのに「振り込みが確認できないので工事できない」!?

 大阪府内で飲食店を経営する20代の女性Aさん。勤めていた会社を辞め、今年9月に店をオープンしました。

 (Aさん)「小さい頃からこの業種の飲食店をやりたいと夢見ていて、会社員をやりながら、アルバイトもして開店資金を大事にためてきました」

 夢が叶ったAさん。しかし、オープンに向け準備を進めていた時に“あるトラブル”にあいました。

 (Aさん)「エアコンと水道と厨房施設をそろえるために振り込みを17万円しました。しかし振り込みが確認できないということで『工事はしないので、キャンセルでお願いします』ということだけ…」

 今年8月、店のエアコンの設置や給湯設備の工事のため、内装工事業者を探していたAさん。インターネットで検索し、こんなホームページを見つけました。

 【業者のHPより】
 『業界最安値に挑戦中』『累計1万件以上の実績』

 ホームページの電話番号に連絡すると、業者が下見に訪れ、工事が決定。工事前日にエアコンや給湯設備の本体・工事代金など17万円を振り込むよう指示があり、すぐに指定の口座に振り込んだといいます。

 ところが、振り込み後、業者側から思いもよらぬメッセージが届きました。

 【業者からのメッセージ】
 『事務からお振込確認が取れないと連絡が入りました』

 (Aさん)「私が『振り込みは確実にしている』と伝えて電話とかもしたんですけれども、『振り込みが確認できない以上、工事はできない』という話で全然会話が成立しない状態で、一方的に電話を切られた」

 業者側は「無かった話にしてほしい」と工事を行いませんでした。

店側が業者に電話すると「あんたみたいなやつと話しても一緒やから…」

 Aさんは「工事代金を返してほしい」と連絡しましたが、一向に返金されず。Aさんの店の関係者が業者側に電話もしましたが…

 【電話でのやりとり音声】
 (店の関係者)「早く返金してもらってもいいですか?」
 (内装業者)「あんたみたいなやつと話していても一緒やから書類を送りますわ」
 (店の関係者)「返金して。書類いらんから。早くお金送って」
 (内装業者)「書類いるねん」

 しかし、必要だという書類は送られてこなかったといいます。Aさんは別の業者に改めて工事を依頼せざるを得ず、店のオープンの日も延期する羽目に。

 (Aさん)「やっとの思いで開店までこぎつけたのに、悪質な業者にだまされてしまって、出だしからすごく悲しい気持ちと悔しい気持ちでいっぱいです。1日でも早く返金してもらいたいです」

 Aさんは警察に詐欺の疑いで被害届を提出し、受理されています。

業者の住所へと記者が向かったが…

 Aさんは業者と音信不通になっているということで、取材班がホームページに記された業者の住所へと向かいました。

 (記者リポート)「ホームページに書かれている住所に来ましたが、一般的なアパートのようです」

 アパートで聞き込みをしたものの業者は確認できず。また、会社自体、登記もされていませんでした。

 ホームページに書かれた電話番号に記者が連絡してみましたが…

 (アナウンス)「おかけになった電話をお呼びしましたが、お出になりません」

「工事をやってない?そんなのは一切ありませんけど」

 見つからない業者。そこで、過去に使われていたとみられる番号にもかけてみると、業者の男性に繋がりました。

 (内装業者)「うち自身は簡単に言ったら外注を扱う仕事やから、集客サイトを運営している会社なんですよ」

 ホームページでは「自社施工」とうたっているものの、男性によりますと、工事は基本的に外注しているといいます。工事をめぐる返金トラブルについて聞くと…

 (記者)「『工事をお願いしたのに実施されず、お金が返ってこない』という声があり、それはなぜかと電話したのですが?」
 (内装業者)「工事をやってない?(お金が)返ってこない?そんなのは一切ありませんけどね」

 業者の男性は「そのようなトラブルはない」と否定しました。

工事代金の“前払い”には要注意

 国民生活センターによりますと、こうした内装工事を含むリフォーム関連のトラブルの相談は2017年度の1万2850件から昨年度には1万8203件と増加しています。国民生活センターは、トラブルを避けるため工事代金の前払いには特に注意が必要だといいます。

 (国民生活センター 小谷野武瑠さん)「アドバイスとしては、費用の全額前払いは避けるということ。分割して支払う場合も、できるだけ完成後の支払いを主とした契約にすること」

業者側から説明も謝罪もなし「直ちに営業自体をやめてほしい」

 11月15日、Aさんから再び取材班に連絡があり、店を訪れ、話を聞くと…

 (Aさん)「連絡は全くなく、突然振り込みがありました。全額17万円」
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 Aさんによりますと、取材班が業者の男性に連絡をしてから1週間後、突然、口座に返金とみられる17万円が振り込まれたといいます。しかし、未だに業者側から説明も謝罪もありません。

 (Aさん)「とにかく早く、安くということで注意を欠く行動をしてターゲットになってしまった。現在もホームページがあって、新しい客を募集しているようなので、直ちに営業自体をやめてほしいなと思っています」

2024年11月26日(火)現在の情報です

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