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1本10円~『200種類の花火』どれ選ぶ?「地域の夏祭りで105発の打ち上げ花火を」「友達へのバースデーサプライズ用に」 大人も子どもも吟味..."バラ売り"にこだわる花火店

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 手持ち花火、打ち上げ花火…どんな花火を買いに?取材したのは神戸・元町にある花火店「福順号」。1938年創業で、節句人形のほか、この時期は約200種類の花火を販売しています。来店したお客さんに話を聞くと、そこには様々な思いがありました。

バラ売りの花火 吟味して選ぶ親子

 午前10時、花火店「福順号」の開店時間です。
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 店主の江戸唐音さんが入り口に何かを貼り出していました。

 (福順号店主 江戸唐音さん)
 「(Q何を貼っているんですか?)これは降水確率。花火ができるかできひんかをこれを見て判断していただいて、ちょっとでも『花火をやりたいな』という気持ちが増してくれたらいいなと」
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 その思いが通じたのか、さっそく1組目のお客さんがやってきました。

 (子どもに聞くお母さん)「どれがいい?このキラキラ光るのとか?」

 子どもが母親に相談しながら1つ1つ花火を手に取り、気になったものを選んでいきます。

 (お母さん)
 「お友達としようかなって言ってね。(Q今年、初花火?)そう、だから盛大に」
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 この店では、1本10円の手持ち花火から、ちょっと変わったおもしろ花火に打ち上げ花火など約200種類を販売。好きな花火を自分たちで選んで好きなように買ってもらいたいと“バラ売り”にこだわっています。
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 店主のおすすめは、脚が開いてまるでタコが踊っているようなその名も「たこおどり(300円)」。
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 そして、手持ち噴出花火の「竜手筒(300円)」や「大筒(本格縄巻 500円)」。大迫力で見ごたえが十分すぎる花火です。

大人も子どもも歓喜!買った花火を楽しむお客さんたち

 地元・神戸の小学4年の女の子がお父さんと一緒にやってきました。1本、1本、吟味して選びます。

 (お父さん)
 「好き嫌いがやっぱりあって。花火にうるさいですからね」
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 一番のお気に入りを聞いてみると…。

 (女の子)「へび玉」
 (お父さん)「へび大好き」
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 火をつけると煙とともにウネウネと黒い蛇のような塊が出る「へび玉(5個入り200円)」。
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 買った「へび玉」で遊ぶ様子を撮影した動画が届きました。今年は、「並べて一気に点火」をやってみたかったそうで…。

 【「へび玉」で遊ぶ様子】
 (お父さん)「並んでるのやばくない?」
 (女の子)「並べたらやばいよ」

 「へびがくっついて伸びていく」という結果に大満足だったということです。
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 店にやってきた別の親子連れ。ピストル型の花火「MGマグナム44(100円)」を見つけたお父さん、大興奮です。

 (お父さん)「あ、あった、あった、あった。これ、これ」

 家族旅行に持っていく花火を買いにきたんだそう。

 (お父さん)
 「宿泊先に手持ちはOKと言われたので手持ち花火だけ。(Q家族旅行はどこに?)淡路島に」
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 旅先で思いっきり花火を楽しむのが家族の恒例行事なんだとか。後から届いた動画には、お父さんが選んだピストル型の花火で子どもたちが大盛り上がりする様子が映っていました。

 【花火を楽しむ様子】
 「マグナム、いい勢いだ」

 一番歓声が上がったのは店主もすすめる迫力満点の手持ち噴出花火だったそうです。

地域の夏祭りに向けて105発の打ち上げ花火を購入

 店の奥で何やら打ち合わせをする人たちがいました。

 (お客さん)「上にあがるやつのほうがいい、上にあがるやつが」
 (スタッフ)「わかりました。じゃあ打ち上げとか連続打ち上げばかりにしましょうか」
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 来ていたのは神戸市北区の「西大池住宅自治会」の人たち。

 (自治会の人)
 「毎年ここに花火を買いにくるんだよ。自治会の祭りのために、イベントね。(Q祭りの最後に花火?)そうです、そうです。いろんなイベントがあってね、夕方最後になって打ち上げ花火して終わり」
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 地域の夏祭りで上げる花火。コロナで一時中止していましたが、今年は打ち上げ花火を見たいという地域住民の要望を受け、予算を増やして105発の打ち上げ花火を購入しました。コロナ対策が緩和されて初めて迎える夏祭り。盛り上がるといいですね。
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 続いてやってきたのは…。

 (お客さん)「どれが面白い?」
 (スタッフ)「この『たこおどり』とか」
 (お客さん)「面白い?」
 (スタッフ)「はい、面白いです」

 スタッフに面白い花火を求める男性。

 (お客さん)
 「孫が来るから。(Qお孫さんおいくつですか?)小学校3年生と幼稚園。(Q花火を一緒に?)してくれたらいいねんけどな。花火だけ持って帰られたりしてな」
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 大丈夫、お孫さんたち、ちゃんと一緒に楽しんでくれましたよ。

岐阜県から来た4人 これから“あるミッション”が!?

 午後0時30分。熱心にスタッフに質問するお客さんの姿がありました。

 (お客さん)「部屋でもできるんですか?」
 (スタッフ)「こちらは部屋でもできます」
 (お客さん)「部屋でもできるんだって。どうかな?」

 岐阜県から来た幼なじみの4人。これから“あるミッション”を持って淡路島に行くのだとか。

 (岐阜県から来た人)
 「友達の誕生日にサプライズで岐阜から私たちが淡路島に」
 「乱入するみたいな。友達は彼氏と一緒に旅行で淡路島に行っていて、そこに私たちが急に現れる」
 「友達の彼氏に頼まれたんですよ。彼氏に友達みんなでワイワイしたいから来てほしいと言われて、岐阜から淡路島にサプライズで向かっている途中」
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 彼氏の協力を得て宿泊先の部屋で待ち伏せするバースデーサプライズ。無事に成功したのでしょうか?サプライズ当日の動画が届きました。
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 【サプライズ当日の様子】
 (友達)「きゃー!待って待って待って」
 (彼氏と4人)「おめでとう~!」
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 サプライズは大成功!花火店で買った室内用のキャンドルのプレゼントも大好評でした。忘れられない23歳の夏になったかな。

「フランスにはこんな花火はない」手持ち花火初体験のフランス人

 にぎわう店内に外国人の姿が。日本に来て1年になるというフランス出身の2人。

 (フランス人)
 「こんな花火はないです。フランスでは大きな打ち上げ花火はあるけど小さな手持ち花火をする人は少ない。フランスの花火はこんな花火じゃない。初めて」
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 なんとこれが人生初の手持ち花火!その感想は?花火を体験した後にインタビューに答えてくれました。

 (フランス人)
 「おもしろかった!すべてが初めてですべてが驚きだった。『たこおどり』はすごくおもしろかった!どういう動きになるのか誰も分からなくて、そこがおもしろかった」

「彼の誕生日に面白い花火を」「孫のために」

 午後4時。その後もさまざまな人が花火を求めやってきます。

 (お客さん)
 「10年くらいは軽く来てますね。今は自分のためにというよりは姪っ子のために。姪っ子が楽しみにしているんで」
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 「ハッピーバースデー(噴出花火 400円)」を手に取っていた、カップルで来店のお客さん。

 (カップル)
 「彼の誕生日、とりあえずこんな面白い花火したいなみたいな」
 「(Q花火のバーズデーのお祝いはどうですか?)うれしいです。恥ずかしい…」
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 福井県から来たお客さんは…。

 「ホテルに入ろうかなと思ったら花火って見えたから孫のためにちょっと」
 「ひきつけられました」
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 そして午後7時。この日、最後のお客さんが帰り営業終了。

打ち上げ花火105発を買った自治会 夏祭りの様子は?

 そして8月6日。神戸市北区西大池で、店に打ち上げ花火を買いにきていた自治会の夏祭りが開催されました。日が暮れ始めた午後7時前、花火の準備が始まりました。

 (西大池住宅自治会の人)
 「やっぱり楽しいな。子どもらが待っとるから」
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 午後7時20分。打ち上げ花火があがると、子どもたちの歓声が聞こえてきました。
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 この日を待ちわびた住民たちのため、コロナ前の約2倍に数を増やした打ち上げ花火。次々と高くあがる花火に子どもたちも釘付けです。

 (西大池住宅自治会の人)
 「子どもが喜んでくれるのが一番うれしいです。こんなに子どもがいると思わなかった。団地の中で、いつも年寄りばかりで集まっているから。夏祭りはずーっと続けます」
 「いいですよね」
 「ありがたいです」

 夜空を彩った105発の花火。夏の思い出がまた1つ増えました。

2023年08月08日(火)現在の情報です

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