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「家事の合間に施工しようかな...」大林組が開発進める『重機の自動運転』人手不足の建設業界の未来「時差利用して夜間に海外の人が遠隔作業」も

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 働き方改革による残業時間の規制強化などで深刻な人手不足が懸念される建設業界。人手不足を解消する方法のひとつである「自動運転」の開発に取り組む現場が大阪にもあります。MBS前田春香アナウンサーが取材しました。

無人で動く重機 大林組の「インキュベーションスタジアム」

 前田春香アナウンサーがやってきたのは大阪府枚方市。ゼネコン大手「大林組」の西日本ロボティクスセンターです。案内してくれるのは大林組・技術開発課の西本卓生さん。
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 広い敷地内を進むと見えてくるのが「インキュベーションスタジアム」。大林組が2022年に設立した実験場で、プログラミングされた建設機械が無人で動く自動運転や、離れた場所から人が操縦する遠隔操作の実証実験を日々行なっています。

 (西本さん)「運転席に人が乗っていないのがわかるかと思います」
 (前田アナ)「え、乗っていないんですか?きれいに動いていますけど、人が乗ってないんですね!」

 ほかの重機にも人の姿はありません。工事現場でおなじみのショベルカーも無人運転はお手の物。運転席のハンドルに注目すると、ショベルを器用に動かして土砂をすくい荷台に積み込む様子が見られます。

 「自動運転」について詳しく話を聞きました。

 (西本さん)「(重機に)どうぞお座りください」
 (前田アナ)「すごい、クッションがいい。快適」
 (西本さん)「座席の背中の方にあるのが制御盤と言いまして、センサーから情報を受けたり、パソコンからの情報を処理したりとか。後付けの装置で自動化を実現しています」

前田アナが自動運転に挑戦

 要となるのが実験場のすぐ近くにある監視室。大林組が独自開発したシステムにより無人で重機などを動かすことが可能になりました。ということで前田アナが自動運転に初挑戦!
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 モニター上で経路を設定して、実行ボタンをクリックすると、重機が動き始めました。

 (前田アナ)「お~動き始めました。進む進む進む!」
 (西本さん)「前田さんが決められた経路に沿って走行している状況です」
 (前田アナ)「坂道もぐんぐんのぼっていきます。あっという間にてっぺんに着きました」
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 狙い通りの場所に土を捨てることに成功しました。

「通信回線があればどこからでも操作が可能」

 自動運転は1人で複数台を動かせるため、工事現場の人数削減にもつながります。さらに…。
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 (西本卓生さん)「通信回線が繋がればどのような環境でも操作することが可能です。家にいながら操作することも可能ですし、家事の合間とか少し時間があるので施工しようかなとか。海外の方が、日本時間だと夜でもむこうは昼間の働ける時間なので、『夜のうちに作業しますよ』とか」

 でも、気になるのは安全性。もし決められた経路に人がいたらどうなるのか?経路に障害物を置いて重機を動かしてみると…見事、避けて通ることができました。

 人手不足が懸念される建設業界。大林組が目指すのは。

 (西本卓生さん)「働く場所を限定せずに、いろいろな方が建設業に従事してもらうことを目指して、これからも開発を進めていこうと思っています」

2024年01月31日(水)現在の情報です

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