MBS(毎日放送)

未来医学者 ~世界初"iPS心筋"の10年~

2019年1月27日(日)放送

未来医学者 ~世界初

11年前、世界で初めて行われた心臓病治療を取材した。弱った心臓に自分の足の筋芽細胞から作ったシート状の膜を貼り付けて心機能の再生、回復を促す、というものだ。治療を主導したのは大阪大学心臓血管外科の澤芳樹教授。同じ時期、京都大学の山中伸弥教授がヒトiPS細胞の作製を成功させた。2人は2008年、iPS細胞を使って心筋シートを作る共同研究を始める。築後何十年も経った古くて暗い京大の研究室で2人は対面した。
当時はまだ、「いつかiPS心筋シートで治療する日が来るだろう」としか思えなかった。その「いつか」が目前に迫ってきた。iPS細胞を使った臨床研究は目や神経の病気ですでに始まっている。しかし心筋シートとなると使用する細胞の数が桁外れに違う。QOL(生活の質)重視の治療ではなく、命に直結する心臓にiPSを使うことを疑問視する意見もある。しかし"新たな治療"に期待する患者や家族も多い。iPS細胞を使った再生医療は未来への医療の扉を開くことになるのか...。
臨床と研究、それぞれのトップランナーの澤教授と山中教授、2人がこの10年間の軌跡について語り合い、未来医学者が描くこれからの再生医療の今後を考える。

次回は、3月31日(日)深夜 0時50分から放送

労組と弾圧~関西生コン事件を考える~

労組と弾圧~関西生コン事件を考える~

映像’24は、1980年4月に「映像’80」のタイトルでスタートした
関西初のローカル・ドキュメンタリー番組です。

月1回、それも日曜日深夜の放送という地味な番組ながら、ドキュメンタリーファンからの根強い支持を頂いており、2020年4月で放送開始から40年になります。
この間、番組は国内外のコンクールで高い評価を受け、芸術祭賞を始め、日本民間放送連盟賞、日本ジャーナリスト会議賞、更にはテレビ界のアカデミー賞といわれる国際エミー賞の最優秀賞を受賞するなど、輝かしい成果を上げてきました。また、こうした長年にわたる地道な活動と実績に対して、2003年には放送批評懇談会から「ギャラクシー特別賞」を受賞しています。
これからも「地域に密着したドキュメンタリー」という原点にたえず立ちかえりながら、より高い水準の作品をめざして“時代を映す”さまざまなメッセージを発信し続けてまいります。

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