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ミュシャ展
マルチ・アーティストの先駆者
Alfons Mucha : Multitalented Artist
そごう美術館
アール・ヌーヴォーの代表的な画家として知られるアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、サラ・ベルナールの演劇ポスター「ジスモンダ」をはじめとする数々のポスター作品で知られていますが、実際に彼が手がけたジャンルは非常に多岐にわたりました。
ミュシャ作品に特徴的な優美な女性像と花々を組み合わせたグラフィックおよびプロダクトデザインは、絵画作品とはまた異なる魅力を宿しています。本展では、チェコ在住のズデニェク・チマル博士のコレクションから、
書籍の挿絵、ポストカード、お菓子や香水のパッケージ、宝飾品などを中心に、油彩画、水彩画、素描、写真まで、さまざまな形のミュシャ作品をお楽しみください。
【章構成】
第1章 挿絵画家としての出発 Different Ways
雑誌『フィガロ・イリュストレ、1896年6月第75号』(レ・カフェ・コンセール特集)表紙「イヴニング・コンサート」 |
雑誌『ココリコ』所収挿絵「三月・にわか雨」、1899年 |
書籍『クリスマスとイースターの鐘』(エミール・ゲパール著)表紙、1900年 | 雑誌『装飾資料集』(アルフォンス・ミュシャ著)より図版pl.49、1902年 |
第2章 成功の頂点― ポスターと装飾パネル Apex of his Career
ポスター「ジスモンダ」、1894年 | ポスター「椿姫」、1896年 | 連作装飾パネル「四季:春、夏、秋、冬」、1896年 |
第3章 生活のなかのデザイン Everyday Life
ルフェーヴル=ウティール社ビスケット(ブドワール)缶のパッケージ、1900年 | ブローチ「少女と真珠」、1900年 | パウダーボックス「七月」、1900年 |
第4章 プライヴェートな生活の記録 Family Life
デザイン原画「J(ユリンカ、ミュシャの初恋の人」、1874年 | 素描集「学生時代のノート」と複製、1876-77年 |
写真「自画像(パリ)」、1898年 | 写真「ゴーギャン、ミュシャ、マロルド、アンナ(パリ)」、1896年 |
第5章 唯一無二のオリジナル作品 Original is only one
油彩画「鏡を持つ少女」、1898年 | 水彩画「ヒナゲシ」、1904年 | 水彩画「クリスマス」、1936年 | 素描「上着を縫う少女」、1938年 |
※作品はすべてチマル・コレクション