KYOTO SAMURAIBOYS team若葉 泰江和明・河島樹来が挑戦!「将大鍛刀場」の刀工が教える小刀作り体験
昔の日本人にとってかけがえのないものだった日本刀。京都はかつて有名な刀の産地で、平安時代以降、名だたる刀工たちによる「山城伝」とよばれる名刀が数々生まれました。まっすぐな「刃文」と均整のとれた「京反り 」が特徴といわれる山城伝の刀を再現するために夢を持ちながら日々刀作りと向き合う、刀鍛治中西さんの刀作りと日本刀への思いを紹介します。
体験場所
将大鍛刀場
〒621-0255 京都府亀岡市本梅町西加舎石敷32-1
近年のブームで注目を集める日本刀。日本刀が作られ始めたのは約900年前だと言われており、時代の流れとともに武器から美術品へその役割を変えながら、現在でも刀匠資格を持つ刀工たちが、刀を打ち続けています。京都唯一の刀工に小刀作りを教わり、その魅力に触れてみましょう。
KYOTO SAMURAIBOYSteam若葉 泰江和明・河島樹来
(左)泰江和明(右)河島樹来
KYOTO SAMURAIBOYSって?
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平安神宮敷地内 時代祭館 十二十二 2階にある劇場「KYOTO SAMURAI THEATER」で公演を行う18名のグループ。"侍の心"をテーマとしたパフォーマンスとライブを繰り広げる。
▼ SAMURAIBOYS PV
▼ ライブ(メンバー紹介PV)
泰江和明やすえかずあき
12月19日生まれ大阪府門真市出身、侍号05番。team若葉リーダーで、特技はアクロバットと0円スマイル。キャッチフレーズは"微笑みの貴公子"。
河島樹来かわしまたつき
10月7日生まれ千葉県出身、侍号39番。幼い頃から器械体操を習っており、アクロバットが得意。キャッチフレーズは"跳躍王子"。
体験内容
本来の刀剣作りと同じ手順で、小刀を作る体験。刀の歴史や見どころを知った後に、実際に自分で小刀を打っていきます。工程も多く、少し複雑ですが、刀工・中西裕也さんがしっかりとサポートしてくれます。
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(動画)いざ刀剣づくりへ
将大鍛刀場に到着
京都から電車で20分の亀岡駅から、さらに車で30分ほど走り、将大鍛刀場に到着。山々に囲まれた緑豊かなロケーションは、京都から1時間ほどで来れるとは思えないほど、のどかで、どこか非日常的。体験に向けて気持ちも盛り上がってきます!
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刀剣について知る
体験は、刀の特徴や歴史を知ることから始まります。約900年前、武士の誕生とともに始まった日本刀の歴史。戦のある時代は武器として、近世からは美術工芸品として、現在に至っています。刀の形"そり"や刃に見える模様"刃文(はもん)"も、時代や地域によって異なるのだとか。
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お二人も、真剣はほとんど見たことがないそう。「こんなに近くで見るのは初めて~!」と興味津々です。
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「"名刀"は、美しさで決まります」と、刀工の中西さん。「侍にとっては、自分を守ってくれる、まさに神様のような存在であった刀剣。だから美しく、丁寧に研ぐことが敬意だとされたんです」。刃文や刀身の輝きが、その美しさや価値を判断する材料になるそうです。
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(動画)刀を見る
光に当てると、刃文や刀の肌・輝きが見えるポイントが見つかるそうですが...。「見えた?」「まだ見えない!(笑)」と、ポイント探しに奮闘。
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刀剣の原料"玉鋼(たまはがね)"。ごつごつとしていて、持ってみると重さにびっくり!
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(動画)講習の感想コメント
刀のことをしっかり学んでいざ製作!
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火造り
刀について学んだら、次はいよいよ刀を打つ作業に入ります。まずは「火造り」という工程。中西さんの鍛刀姿を見て聞いて学び、一人ずつ打っていきます。熱した鋼を、根元は軽く、切っ先は強く、面を打ったら側面を...とリズミカルにハンマーで打っていきます。
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ただいたずらに打つのではなく、尖らせたい切っ先は、刃を持つ手を少し浮かしてななめから打ち込む、刀の尖っている側は手首をやわらかく使ってななめに向かって打ち込む...など、テクニックも必要!中西さんが隣で指示してくれるので、それに従って打ちましょう。
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(動画)火造りに挑戦する河島くん
「ななめに打つのが難しい...。簡単そうに見えるけど、難しいです!」と河島くん。でも、さすが普段から歌って踊っているサムライボーイズ!お二人とも、テンポよく、上手く打てていて、中西さんからお褒めの言葉も出ました。
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(動画)火造りに挑戦する泰江くん
チェックしながら全体を整えて、火造りは完了です。スピードが命の火造り、お疲れ気味かと思いきや、打ちあがった小刀を見て「すごい!」とさらに興奮の様子です
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(動画)火造り完了!
火造り完了!
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焼きなまし
次は、火のストレスを取る「焼きなまし」。燃やしたワラに、火造りを終えた短刀を5分ほど入れ、ゆっくり冷まします。
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土取り
焼きなましと並行して「土取り」の練習もしていきます。土取りとは、刀の模様である、刃文を作る作業です。炭や砥石の粉、土などを泥のように水でこねてやわらかくし、刃全体に塗っていきます。
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まんべんなく塗ったら、次は入れたい刃文のデザインに沿って泥を落としていきます。この泥を落とした部分に焼きが入り、よく切れる硬い部分となります。
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「細かくて一番難しいかも!?」という泰江くん作の刃文は、なんだかかわいらしい!各々の個性が出ますね。泥を落としたら火の上で乾燥させましょう。
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焼入れ、焼き戻し
土取りでのせた泥が乾いたら、次は「焼入れ」。約750度に熱した小刀を、水に入れて急冷します。泥を落とすと、先ほどいれた刃文がうっすらと見えるはず! 部屋を暗くして熱の具合や温度を見る焼入れは、火の粉があがり、迫力満点。熱によって刀がきらめく様子には「きれい!」と感嘆の声があがりました。
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(動画)感動する泰江くん
泥を落としたら約180度くらいに再度刃を熱し、焼入れの際に生じたストレスを取る「焼き戻し」の作業です。
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刃を研ぎ、名を入れる
ひと通り打ち終えたら、刀と持ち手を切り離し、研ぐ作業に移ります。本来の刀剣であれば、刀を研ぐ専門家・刀研師が行いますが、ここでは中西さんが機械で研いでくれます。
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名前も中西さんが刻んでくれます。基本的には漢字で、外国の方はカタカナで入れるそう。完成が近付いてきて、気分も高まります!
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(動画)ついに完成!
完成
約4時間の製作時間を経て、ついに小刀が完成しました。キラキラ光る、自分自身で打った刀身、刻まれた自分の名前...特別感あふれる一本ですね。何に使おうかな~と盛り上がります。
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「火造りでの仕上げが難しかった」という泰江くんと河島くん。ですが、刀工・中西さんは「二人とも上手でしたよ!」と高評価。さすが、サムライボーイズですね。刃文を見る姿も、最初よりもさらに様になっているかも!?
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完成後は箱に入れて持ち帰り
完成した小刀は、木の箱に入れてもらって持ち帰ります。一生懸命打った自分だけの一本、大切に使いたいですね。
KYOTO SAMURAIBOYS
ついに待望の CDデビュー!!
今回小刀作り体験を体験したお二人が所属する 「KYOTO SAMURAIBOYS」の1st CD『壱』(全10曲収録)が3/4にリリースされました! 今回のCDは活動の拠点としている京都で先行販売のち、順次ほかの地域でも発売開始。ドワンゴジェイピー(3/4~先行配信)をはじめ主要な音楽サイトでも配信が開始されます。(3/12~) ライブステージとあわせて、こちらもぜひ応援お願いします!
『team椿』『team桔梗』『team若葉』と、3チームのリーダーが集結する『壱』のCDジャケット。
詳細情報
- 体験名
- 小刀作り体験
- 値段
- 18,000円(税込)
(玉鋼使用の場合は、36,000円) - 所要時間
- 約4時間
- 受付人数
- 2名~
※要相談(最大8名) - 用意するもの
- 特になし
(汚れても良い服装で) - その他
- 英語対応可能(説明用紙にて対応)
10才以上対象
※ 外部サイトへ遷移します
「将大鍛刀場」刀鍛冶・中西裕也さんから一言
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「刀について知りたい」と思っていても、職人のもとで教わったり、出向いたりするのはハードルが高い...刀剣には、そんなイメージが少なからずあると思います。それは外国の方も一緒だそう。そんな中で、気軽に刀剣のでき方や歴史を知ってほしい、少しでも身近に感じてほしいと思い、この体験を始めました。この体験が、刀を好きになる入り口になってくれたら良いなと思います。
Column
中西裕也さんの
お気に入りの場所は...?
カフェ プルーンの木
(かふぇ ぷるーんのき)
私がおすすめするのは、隠れ家的な店構えのカフェ「カフェ プルーンの木」。鍛刀場から徒歩20分くらいのところにあります。お気に入りのメニューはカレーライス!庭が広く開放的で、テラス席などもあるので、暖かい季節は特におすすめですよ。
カフェ プルーンの木0771-20-1383
亀岡市本梅町西加舎上関田八8
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