桃の節句を迎えると、いよいよ春がやってきたなぁと心が躍ります。
お雛様を飾り、白酒やばら寿司でお祝いする人も多いのではないでしょうか。
京都のひな祭りに欠かせないお菓子といえば、「ひちぎり」。
平安時代の宮中儀式に用いられた「戴餅(いただきもち)」に由来する和菓子です。
「ひちぎり」とは、漢字で書くと「引千切」。
宮中で人手が足りないときに餅を丸めず、ひきちぎるようにして作られたことから命名されたそう。
また、「あこや貝」の形に似ていることから「あこや餅」ともよばれています。
創業210余年の京菓子司「亀屋良長」の「ひちぎり」は、上品な甘さのきんとんがのった練りきり製。
淡いグリーンとピンクのコントラストが春らしく、桃の節句はもちろん、お茶席にもぴったりです。
この時期に京都のさまざまな和菓子店に並んでいる「ひちぎり」を食べ比べてみるのもよいですね。