里山の食
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BLOG里山暮らし
2019.08.12
ソウルフードで国際交流!
突然ですが、この上記の写真、何かご存知ですか?名前は「唐臼」と言います。昔々は、穀物を脱穀するのにこの臼が用いられていたようですが、京北地域では、餅つきにも用いられます。足で力強くつくことができるので、疲労度合いもちがうのではないでしょうか?初めて見た時は「なんと画期的なんだ!」とびっくりしました。そして、この唐臼で、京北のソウルフード「納豆餅」作り体験をご教示くださるのはNPO法人 ふるさと京北鉾杉塾の皆さんです。鉾杉塾さんは、「人づくり・産業文化おこし・都市と農村の交流を通して、京北地域を元気に!」を目的として1993年設立され、今年で活動26年目。「未来につなげる小さな遺産」を合言葉に都市と農村の交流を図って行きたいと活動されています。熟練の手つきで、お餅を丸めて広げそこへ京北産の納豆を包んで、黄粉をまぶして完成!この日は、東アジア文化都市交流・青少年交流事業で大邱からみえた大学生のみなさんと、納豆餅作りを通して楽しく交流を深めておられました。美味しく楽しい文化交流に、私も入れていただきました!出来立ての納豆餅は、とても美味しかったです。(私は黒砂糖入りを食べました)鉾杉塾の皆さん、ありがとうございました!◎NPO法人ふるさと京北鉾杉塾〒601-0314京都市右京区京北大野町廣畑45河原林方電話(075)-853-0113FAX(075)-853-0137HP https://hokosugi.jimdo.com/
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BLOG里山の食
2019.08.08
幻?のフルーツ"サルナシ"
先日キコリのTさんが「これ食べてー」といって、サルナシという果物をくれました。サルナシって知っていますか?毛のない小さいキウイみたいなもので、涼しい山間地に自生しているらしいです。栽培も可能で、苗も販売されています。ちなみに私はサルナシっていう存在は去年初めて知りました。たぶん、そこまで大量には流通していないと思います。(根拠は私が知らなかったという理由ですが。)調べたらネットでも購入できるようでした・・・。頂いたサルナシはTさんが去年、山で収穫し冷凍保存したものです。凍ったまま食べてみたら、"リアルアイスの実"?わっーぜうまかったです。(わっぜ→鹿児島弁で"めっちゃ"という意味)味はちょっとライチっぽいキウイのような感じ。是非売っているのを見つけたら、凍らせて食べてみてください。美味しさは私が保証します。私の中で、凍らせて食べるフルーツランキング一位です。美味しく食べるポイントはサルナシの皮ごと食べることです。食感と、味も皮が鍵を握っているような気がします。余談ですが、オーストラリアにいたとき、オージーはキュウイの皮ごと食べていました。ちょっとしたカルチャーショックでしたが、栄養価は高いようです。もし皮のまま食べる場合は、農薬が付いているかもしれないので、よく洗った方がいいと思います。サルナシの収穫の時期は9月、10月なので、もし売っているのを見つけたら是非リアルアイスの実、試してみてください。
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BLOG里山の食
2019.08.04
珍狩猟採取生活「サワガニ」
ここ最近の日中の暑さは半端ないですね。京北は比較的涼しいとはいえ、日中は暑いです。我が家にはエアコンがないので、日中は扇風機をフル稼働して何とか凌いでいます。ただ、夜になるとだいぶ涼しくなるので、京北の夏は過ごしやすいです。暑くて出かける気がしないので、娘に狩猟採取教育をすることにしました。本日の獲物はサワガニです。獲物は自宅前の川に生息しています。ということで、娘と一緒に川へカニを捕獲しに行きました。10分ほどで、3匹捕獲。任務完了。カニは私と妻と娘で1人1匹ずつです。すぐ揚げようと思いましたが、泥抜きした方が美味しいかもしれないと思い、水道水に一晩つけておきました。しばらくすると、カニたちはバケツの中にウンチをしました。この一手間で美味しくなるのか!?翌朝カニを確認すると、バケツの中からカニがいなくなっているではありませんか・・・。「バケツのカニどこやった!?」と妻に聞くと、「朝、カニがカサカサと動いてバケツから必死で脱出しようとしているのを見たら、可哀想でさ・・。さっき川に逃したよ。」と妻。「え゛ー!昨日はあなたも食べる気満々だったじゃん!?」私はまだ食べる気満々、けどまたカニを獲り行くのは少し面倒。そこで娘が2、3日前から飼っているカニを譲って貰えないか交渉しました。(私が捕まえたカニです。)私「虫カゴに入っているカニを食べたいんだけど、ちょうだい。昨日捕まえたカニはかあちゃんが逃しやがってさ・・。」娘「いいよー。けど一匹だけね!」私「ありがとう。一匹だけ!?じゃあ食べないの?」娘「うん、食べない。」交渉に応じてくれた娘は1匹だけカニを私に提供してくれました。昨日まで食べる気満々だった娘もペットのカニは食べないそうです。人間の心理って不思議なもんです。2、3日ペットとして飼ったら、愛着が湧いてしまうんでしょうね。私からしてみれば、いけすの魚を食べるか、獲りたて魚を食べるか位の違いだけなんですけど・・・。狩猟採取教育は失敗に終わりましたが、情操教育的によかったのか!?いや寧ろ、私は教育者としては最低なオヤジなのかもしれません・・・。紆余曲折ありましたが、1匹だけ頂くことにしました。料理方法はシンプルに素揚げです。鍋にオリーブオイルを入れて、火をつけてカニ投入。パチパチと音を立てて、一瞬で絶命しました。その姿を見ていると「うおー」と心が騒つきます。食べるために生き物の命を殺める時って、「命を頂きます」という感謝の気持ちが出て、自分は誰かの命を頂いて生かしてもらっているんだなと、改めて認識させて頂きました。さらに盛り付けて、完成!フォルムが美しいです。素材の味を楽しむために、何もつけずに頂きました。うまいっ!!と言いたいところですが、硬いっ!っていうのが、最初の印象。殻が想像していたよりも硬くて、私にはちょっと噛みごたえがあり過ぎました。おそらく、じゃがりこの3、4倍の硬さです。存分に噛みごたえを楽しんだ後に、エビのようなカニのような味がじんわりしてきます。味だけだと、普通にうまいと思います。ビールのおつまみにもありですね。日常的におかずにしたいとは思いませんが、珍味や非常食としては全然ありです。これで非常事態でも、ひとまず生き延びらえそうです。みなさんもビールのお共にいかがでしょう?機会があれば、ぜひお試しください。サワガニには寄生虫がいる可能性もあるので、もし食べる際は十分に加熱してくださいね。こちらは以前カメムシを食べた記事です。こちらも合わせてお読みください。ビバ里山的狩猟採取生活!
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BLOGお店
2019.07.20
元気もりもり!カラフル夏野菜
梅雨の蒸し暑い日が続きますね。体がだるい、食欲が出ない、これも梅雨の仕業。気圧が下がると、副交感神経が優位になって、眠気、だるさ、ストレスを感じやすくなるようです。梅雨時期の不調を乗り切るには、しっかりと睡眠をとることと、やはり、しっかり食べること。そこで!ビタミンたっぷりの夏野菜は、いかがですか?この時期のウッディ京北さんには、美味しい夏野菜がいっぱいです。目にもカラフルな夏野菜たち。夏野菜が大好きな私もよくお買い物へ出かけます。夏野菜の顔と言えばトマト。冷やしてそのまま食べるのも美味しいですが、我が家は、湯向きしたトマトを半分凍らせてフードプロセッサーにかけて少しハチミツをかけてシャーベットみたいにして食べたりもします。ズッキーニは、トマトと一緒にラタトゥイユにしてもよいし、時短メニューで1~2センチの厚みに切って、塩、コショウ、オリーブオイルやとろけるチーズをかけてそのままグリルで焼いたりして食べます。トマトと並ぶ夏野菜の顔と言えば、ナス。この時期はいろんなナスも手に入りますよ。写真は米ナス。焼いて田楽味噌をつけて食べても美味しいし素揚げにして麺つゆで鰹節をかけて食べたりも美味しいですよ。カボチャは定番でほっくり煮て食べるのも好きですが、蒸したものを豆乳と一緒にミキサーに入れて混ぜ、あとは、お鍋で焦げないようにひと煮立ちさせ塩で味を調えて、冷やして冷たい豆乳カボチャスープもおすすめです。この取材の日は、目移りするくらい美味しそうなお野菜たちがたくさん並んでいました。みんなどれも、京北の農家の皆さんが丹精込めて作られた夏野菜です。そして、ウッディー京北さんから「お会計のレジが新しくなりました!」とお知らせがありました。新しいレジシステムの導入で、お会計をされる際に、ご自身で金額をレジの機械に投入していただく事になったそうです。最近スーパーでもよく見かけるようになりましたね。わからない場合は、ウッディー京北さんのスタッフの方が、教えて下さるので安心ですよ!京北の夏野菜をモリモリ食べて、梅雨の時期も元気に過ごしませんか?◎ウッディー京北〒601-0251 京都市右京区京北周山町上寺田1-1電話&FAX:075-852-1700開館時間:午前9:00~午後6:00休館日:年末年始https://fuw.jp/woody/
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BLOG里山の食
2019.05.06
昆虫食 "カメムシ"
我が家には小さなお客さんが毎晩のようにやって来ます。挨拶なしに、家の中にいつの間にかにいる忍者のようなお方。それはカメムシさんです。「何でカメムシは家の中に入って来るの?」と5歳の娘から尋ねられたので、私は「カメムシは暖かいのが好きなんだよ。それにカメムシは父ちゃんのお友達だからね。」と答えつつも、捕まえて、山へ帰ってもらいます。そして、カメムシと友達の私は、いつからかカメムシを捕まえて家の外へ出す、カメムシ係を担うようになりました。娘はときたま「父ちゃん、また友達来てるよー。」と教えてくれます。これは恐らく、京都的な解釈をすると、"カメムシを外に出して"という意味のように聞こえます。先日そのカメムシ達が我が家に大勢でやって来て、居間でパーティーをしていました。一匹ずつ捕まえて、外に出すのは面倒臭いので、ペットボトルで簡易カメムシキャッチャーを作りました。簡単に作れるわりには、捕まえやすくて、匂いも手に付かない優れものですよ。次の日、また大勢のカメムシがまた我が家に・・・。そこで、ふと思いつきました!最近、巷では昆虫バーとやらが流行っているらしいじゃないですか!?友達への裏切り行為ではありますが、流行りに乗って、食べてみることにしました。本日の収穫は、9匹です。実は、以前メキシコに行った際に市場で売られているカメムシを食べたことがあって、不味くはなかったので、それほど抵抗は感じませんでした。早速、インターネットで、カメムシの食べ方を調べて見ると、4種類のカメムシを食べ比べしたという記事を見つけました。それによると、風味を楽しむためには、さっと炒ると良い、と書いてあったので、さっと炒ることに。炒っている最中から、あの刺激的な香りがキッチンを包み込みます。そこに来た妻は「クサっ!うわー、しかも最近一番使ってるフライパン使ってるしー。」とイライラしながら、窓を全開にしていました。今回のカメムシは、クサギカメムシという品種でパクチー?のような香りのする、一番オーソドックスなカメムシ。味付けなしの炒っただけのものを食べてみることに。恐る恐る口の中に入れると・・。・・・。!!!!!!!悶絶風味を楽しむなんて、そんな甘っちょろい世界ではありませんでした。カメムシの香りが口いっぱいに広がって、食べられたものではありません。完全に罰ゲームでした。まだ8匹もいる・・・。無駄の殺生はしたくない。けど、このままでは完食するのは難しい。そこで醤油と砂糖で味付けしてみることに。味付けしてもやっぱり、とっても不愉快な味でした。(カメムシにとっては、炒られた挙句、不味いと言われて、さぞかし不愉快な思いをしたことでしょう。すみません。)あまりに不味いので、改めて、食べ方を調べてみると、匂いを取り除く調理法が一般的なようでした。今回は失敗に終わりましたが、気が向いたらまたチャレンジしてみようと思います。昆虫食は、宇宙食や、人口増加に伴う食糧難対策の1つとして世界的にも注目されています。動物性タンパク源を摂取するのに、恒温動物と比較して、圧倒的に効率がいいからです。環境負荷が少なくて、さらに経済的でもある。遠くない将来、コンビニとかでも普通に昆虫料理が販売される日が来るような気がします。みなさんも昆虫食いかがでしょうか?食用に虫を捕まれる際は、近くで農薬が散布されていないか注意した方がいいですよ。ちなみに、カメムシを食べたあと数時間、私の口から、胃袋からカメムシ臭がずっとしていました。カメムシを食べるなら調理法も気をつけてくださいね。
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BLOG里山の食
2019.05.04
みんなでわっしょい味噌作り
みなさんゴールデンウィーク楽しんでいますか?私は春の気温差にやられて、体調を崩しがちです・・・。そして私は体調を崩すたびに、いつも食生活を見直さねばと反省して、色々と試します。お肉の量を減らしてみたり、野菜を意識して食べてみたり、サプリをとってみたり、断食してみたり、お菓子の量を減らしてみたり、発酵食品を増やしてみたり、むしろ好きなものを何でも食べてみたり・・・。それで、何だかんだで、毎日お味噌汁を飲もう!ということに落ち着きます。ということで今回テーマはザ・発酵食品 「お味噌」。みなさんはお味噌をスーパーで買っていますか?我が家では九州の母が作っている麦味噌や味噌作りのワークショップで作った手前味噌を使っています。手前味噌は時間の経過と共に発酵が進んで、どんどん味に深みが出て美味しいです。私は麦味噌に関しては発酵し過ぎると甘みが減るように感じるので、一年以内に食べていますが、長く寝かせたお味噌はすごく体にいいみたいですよ。 ちょっと前のことですが、京北の黒田地区にある素敵な古民家カフェ「きくやカフェ」さんで、ほしの麹の星野潤さんによる味噌作りworkshopが開かれたので、参加してきました。子供も大人もみんなで揉み揉み。 美味しくなあれと愛情込めて作ります。この日はミュージシャンのライブまで!音楽を聴かせるとより美味しくなるそうです。 この日使われた材料は、京北で化学肥料、農薬を一切使わず自家採種で農家をされているHello Farm Organicsの黒大豆と白大豆。 京北在住の友人が作った無農薬米を星野さんが丹精込めて麹に。 塩は沖縄の海塩。 それを京北で作る。 そんな作り手の顔の見える材料を使って、友人や、はじめましての人も、みんな一緒に顔を合わせて作った味噌。 じっくり発酵させて半年後に完成です。 食べる時にはみんなの顔を思い出しながら、今日の楽しい思い出も一緒に食べるんだろうな。タイムカプセルみたいで楽しいですね。味噌作りいかがでしょう?山国さきがけセンターさんで作られているお味噌も美味しいのでオススメです。ウッディー京北でも販売していますので、京北にいらした際は是非お買い求めください。-----きくやカフェhttps://www.facebook.com/kikuyacafe/山国さきがけセンターhttp://sakigake.net/
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BLOG里山の食
2019.05.02
山菜の天ぷら
春の晴れた日は暖かくて気持ちがいいですよね。朝は、ゆっくり日向ぼっこをして、洗濯物を干して、掃除をして・・・。春は仕事が捗ります。ぼちぼちお昼ご飯を食べようと、冷蔵庫をみたら、おかずっぽいものは納豆くらいしかないではありませんか。我が家からスーパーまでは、車で15分。昼ごはんの為だけに買いものに行く気はしない。ということで、お昼ご飯はその辺に生えている野草を摘んでおかずにすることにしました。たんぽぽ、スギナ、カラスノエンドウ、山椒、フキ、こごみ、ミツバ、よもぎ。その辺に食べられるものが結構たくさん生えています。ありがたや、ありがたや。取れた山菜を小麦粉と混ぜて、かき揚げに。かき揚げ丼の出来上がり!!(茶色いのは納豆のかき揚げ)うまし!!春の色んな味がして、たまりません。これはハマりそうです。春に出来る里山的贅沢。豊かですなー。皆さんもいかがでしょう??
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BLOGお店
2019.04.25
京北のパン屋さん巡り~その1「田中店」さん
皆さん、パンはお好きですか?総務省「家計調査」(2016~2018年)によれば、都市別消費金額ランキングでは京都市は2位なのだそうです。2017年調べでみると、パン専業店の数も京都が2位なのだそう。このブログを書いている私も、実は無類のパン好きです。京北にも、美味しいパンのお店は、もちろん!ありますよ。皆さんにもぜひ、ご紹介したいと思います。今日ご紹介するお店は、京北山国地区に製造場を構える「田中店」さんです。創業されて、今年で13年目の田中店さん。「"特別"ではなく普段使いの、毎日の暮らしの中にあるパンを」と言う想いで、美味しいパンを作っておられるのは、オーナーの田中眞理さんです。今回は特別に、焼いておられるところを見せていただきました。焼きたてのパンから、音が聞こえるのを、ご存知ですか?窯から出されたばかりパンは表面がはぜて、パチパチと小さな音が聞こえてくるそうで、この日は、フランスパンを窯から出されるところを見せていただくと、何とも言えない、香ばしい香りと共にパチパチとかすかな音が!!田中店さんは、ご自宅が製造場で店舗は構えておられません。時々、京北をツーリング途中のライダーさんが訪ねられたりもされるそうですが、パンは地元のスーパー「サンダイコー」さんや、道の駅「ウッディー京北」さん、さきがけセンターさんの店舗などに卸しておられます。パンのメニューも定番メニューと共に季節ごとに違うメニューもあって、お店に並ぶのが楽しみです。 私の田中店さんのメニューの中の最近のお気に入りは、 メープルくるみホイップです。 一口食べると、メープルの甘い風味が広がり、くるみのザクザク感もあって お店で見かけると、毎回購入してしまいます(笑)。 田中店さんの美味しいパンをお求めに、ぜひ京北へいらしてください。 ◎田中店 https://www.tanakamise.jp/ FAX:075-853-0454 E-mail: info@tanakamise.jp