BLOG京のとろみ2021.04.01

「龍鳳」の天津麺

Byハリー中西

料理を撮影し続け40年。京都の食事情を知り尽くした食いしん坊カメラマンが、好物のとろみ料理を披露する新企画。和食のあんかけ料理をはじめ中華の甘酢餡、カレーうどんやデザートまで。ハリー巨匠撮影、シズル感たっぷりの写真とともにご紹介します。

この連載の6回目に登場した京中華の鳳舞系。
何軒かある鳳舞系の中で私が一番よく行くのがこちらの龍鳳さんで、最も町中華っぽい庶民的なお店である。
11時半から19時半までの通し営業が本当にありがたく
新京極に来たら素通りはできない。
なんなら食後でもお店に吸い込まれる(笑)

カラシそばを目当てに来るお客が多いが、私はこちらでは天津麺の一択。
私の友人はチャンポンばかり食べているし、ここのヤキメシが大好きな奴もいた。
焼きそばや酢豚も旨い。

天津麺も天津飯と同じく日本で生まれた中華料理で中国には存在しない。
とろみのある中華スープが美味しいから、天津飯ではなく天津麺がいい。
こちらの天津麺の卵は、硬めにしっかり焼かれていて私の好み。
細く切られたタケノコの食感もいい。
とろみのあるスープは食べ進めるとサラサラになり最後は一滴残さず飲み干せる。

今日も旨かった。
赤いカウンターは裏切らない。

ハリー中西

京都生まれ京都育ち ファッション写真を勉強するも食いしん坊が故、料理カメラマンに。好物は茶色い食べ物。とろみストである