グラフィックデザイナー・村田良平 #26 2016年10月23日(日)放送

グラフィックデザイナー・村田良平さん。時代遅れの活版印刷機を使い、デジタル時代にはない印刷物の魅力を伝える一人です。

現代の印刷物はDTP(パソコン上で編集割付などの作業を行うもの)だけで製版が完結する合理的、経済的なスタイル。しかし村田さんが使用する活版印刷機は、活字を拾い、罫線を並べ、文字間・行間の空きや紙面の余白をとるなど、デザインに必要な全ての要素を、職人が実際に手を動かしながら配置してゆかなければなりません。そんな手間がかかる活版印刷は需要の激減や後継者問題から斜陽産業と言われています。

そんな中、村田さんはある日、工場をたたむことにした京都の印刷会社から、一台の古い活版印刷機と大量の活字を譲りうけることになりました。
パソコンひとつで、なんでも簡単にできてしまう現代においてこそ、手間暇かけて誰かの心に残る特別なものを・・・。手を抜かず丁寧に作品を作る村田さん。彼が探る活版印刷の可能性を追いかけます。


【INFORMATION】
デザイン工房 りてん堂
〒606-8115 京都市左京区一乗寺里ノ西町95

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