デザイナー・竹中大輔 #148 2019年04月28日(日)放送
今回の主人公はデザイナー・竹中大輔さん。大学卒業後、デザイン会社に入社し数年後に独立。いまはフリーで活動し、紙パッケージのデザインを手掛けています。
そんな大輔さんは、京都・嵐山にある金彩を生業とする「竹中金彩」で生まれ育ちました。
金彩とは金箔で布や工芸品を装飾する技法です。京都では特に着物の装飾のため、仕上げの作業として行われます。金箔を糊で直接布に接着する方法は、一説によると室町時代に中国から日本に伝来しました。竹中金彩ではこの道50年の職人である父・秀美さんがいまも腕を振るっています。
大輔さんは2014年に初めて金彩を使ったモノづくりに挑戦しました。着物端切れに金彩を施したグラスマーカーを制作したのです。実は大輔さんは幼い頃から父の仕事場へ入ることが許されず、つい最近まで金彩について何も知らなかったのです。
デザイナーとして独立後、落ち込む家業をどうにかしたいと実家に戻った大輔さんは父の技術を使って、親子二人で金彩を用いた新しい商品を考案しました。いまでは金彩を施したキーケースやパスケースも制作していて、日常のなかに溶け込む金彩を目指しています。
父が長年守ってきた変わらぬ金彩の美しさを、世の中に広めていく大輔さんの姿をお伝えします。
【INFORMATION】
「竹中金彩」
住所:〒616-8414 京都市右京区嵯峨大覚寺門前八軒町20-12
電話:075-871-4635
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