道釈画家・雪舟天谿 #191 2020年03月15日(日)放送

東山区・建仁寺の塔頭 両足院。方丈の襖32面を埋め尽くすのは、墨と水を使って仏の示す幽玄な世界を描いた『道釈画』です。
『道釈画』とは、禅の修行・求道のために描かれる画です。
2014年に建仁寺開山 栄西禅師800年遠忌を迎えたことを記念し、5年の歳月をかけて製作されました。この絵を描いたのが今回の主人公、道釈画家 雪舟天谿(せっしゅうてんけい)さんです。

室町時代の水墨画家、雪舟等楊(せっしゅう とうよう)は、京都の禅宗寺院・相国寺に籍を置いた禅僧です。48歳で、明に渡り、水墨画の研鑽を積み、大陸の大自然を描きました。天谿さんも2006年48歳で、雪舟が学んだ中国・禅宗五山の1つ『天童寺』に渡ります。「雪舟の再来」と讃えられ、雪舟と同じ『天童第一座』の称号を授与されました。そして2019年、相国寺の有馬頼底管長から『雪舟』の号を与えられました。雪舟以来500年。道釈画の伝統を受け継ぎ、厳粛な精神世界を求める一方で、天谿さんは、道釈画の新しい表現にも挑戦しています。
言葉を超えた仏の教えを画で伝える。天谿さんは、「道釈画をもっと現代の人々に寄り添えるものであってほしい」と現代の雪舟として活躍しています。

【INFORMATION】
●京都 玄鶴樓 
〒600-8028 京都市下京区植松町739-2-305

●臨済宗大本山 建仁寺塔頭 両足院
〒605-0811 京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
TEL.075-561-3216 / FAX.075-561-3270
※お電話での受付は10:00~16:00です

●雪舟 天谿
https://shichiruido.com/about/

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