「クラルス ID」開発責任者・東原達矢 #403 2024年05月12日(日)放送

作品が「本物」であることを示すデジタル証明書「clarus(クラルス) ID」。

必要な情報を、書き換え不可能なブロックチェーン上に記録することで安心安全な本物のアート作品の流通を促し、アーティストの権利を守り、また情報を紐づけることで作品の保管管理への利活用をも期待できるシステムです。

今回の主人公は、 アーティストとアート作品を守るシステムを開発し、アート界を活性化させようと取り組む株式会社「クラルス」を京都で立ち上げた東原達矢(ひがしはら たつや)さんです。

東原さんは、1988年福岡生まれ。京都大学経済学部を卒業後、経営コンサルティングファーム、外資系メーカー等の勤務を経て「株式会社クラルス」を創業。CTO(最高技術責任者)の西尾勇輝さんとともに、2022年にデジタル証明書「クラルスID」の開発をスタート。検証を重ね、2023年5月から実用化に踏み出しました。

「クラルスID」の登録は意外と簡単。
作品を白い背景に置き、ガイドに沿って正面や上下、部分のアップなど角度を変えてスマートフォンで5-6カット撮影するだけです。手ブレなど不備がないかをAIが速やかにチェックするため、短時間で作家本人が登録を完了する事ができるようになっています。
登録された画像データは本物の作品と紐づけるために用いられ、精度の高い一致判定が行える仕組みです。

以前番組で紹介した彫刻家・樂雅臣さんも2023年5月、自身の彫刻作品に「クラルス」のデジタル証明書を導入しました。

アート作品の価値を守る技術をより広く社会へ展開したいと考えている東原さんの挑戦をご紹介します。



【INFORMATION】

●株式会社clarus(クラルス)
https://about.clarus-art.com

●梶古美術
所在地:〒605-0064 京都府京都市東山区 新門前東大路西入梅本260
電話番号:075-561-4114
HP:https://kajiantiques.com

●個展
井村一登 Kazuto Imura「明晰鏡」
2024年4月27日(土)~5月14日(火)
京都 蔦屋書店 6F ギャラリー
https://store.tsite.jp/kyoto/event/magazine/39858-1309190408.html
井村一登HP:https://kazuto-imura.com

●樂雅臣
HP:https://masaomiraku.com

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