MBSアナウンサーの清水麻椰が世の中のありとあらゆるものを長時間かけて検証し、独自ランキングを紹介する「サタデープラス」の人気コーナー『ひたすら試してランキング』。5月20日の放送では、「食パン」を徹底調査! 10時間かけて試してわかった、サタプラ的おすすめベスト5を発表しました。
種類も味もますます進化!
2021年にも調査を行った「食パン」。その後、高級食パンブームの流れなどもあって、スーパーに並ぶ商品もさらなる進化を遂げている。そこで今回は、6枚切りに統一して、人気の13種類を検証。チェックポイントは、1)やわらかさ 2)コストパフォーマンス 3)香り 4)そのままの味 5)トーストしたときの味 の5項目で、各項目10点満点の合計点で総合ランキングを決定した。
毎日食べるものだから「コストパフォーマンス」が良い方がうれしいもの。そこで内容量から100gあたりの値段を算出して比較した。13種類の平均価格は約51円。中でも最もコスパに優れていたのは、イオンの『熟成湯捏を使ったしあわせのもっちり仕込み 6枚スライス』(税込128円 ※番組調べ)で、100gあたりの値段は38.8円だった。湯捏(ゆごね)とは、もっちり感を出すために、小麦粉の一部を熱湯でこねる製法。さらに生地には小麦粉のほかに国産米粉を配合し、お米独特のモチモチ感と甘さを加えた仕上がりに。コスパだけではない素材にもこだわった魅力ある商品になっている。
香りと味の審査には、『試してランキング』でもすっかりおなじみの、兵庫県西宮市の大人気ベーカリー「ブーランジェリー・フリアンド」のオーナーシェフ・谷口佳典さんが協力。パンを作るうえで日頃から大事にしているという「やわらかさ」「香り」「全体的なバランス」を評価ポイントに、市販の食パンを忖度なしにジャッジする!
ポイントの一つである「香り」は目隠しをして嗅覚のみでチェックした。1位となったのは、タカキベーカリーの『石窯山型トースト』(税込300円 ※番組調べ)。ライ麦粉を生地の上にふりかけてから焼いているので、食欲そそる香ばしさが倍増。さらに生地には国産バターを使用し、石窯で焼き上げることで、小麦の風味やふわっと広がるバターの香りも楽しむことができる食パンだ。
こうして10時間かけて食パンを徹底調査。ひたすら試したからわかった、おすすめベスト5とは!?
今なお進化するロングセラー
第5位は、YKベーキングカンパニーの『匠水食パン』(税込248円 ※番組調べ)。
今年2月に老舗パンメーカー・神戸屋から分社化したYKベーキングカンパニーの食パンがランクイン。「トーストした時の味」が特に高評価で、谷口さんは「トーストになって化けたパン。焼いてちょうど良くなる」と評した。生地にたくさんの水を仕込む多加水製法と、小麦粉の一部を熱湯でこねる湯種製法という2つの製法が合わさり、かつてないしっとり感ともっちり感に仕上がっている。
第4位は、山崎製パンの『ダブルソフト』(税込262円 ※番組調べ)。
「ミミまでソフト」が特徴のロングセラー商品が、「やわらかさ」部門で見事1位に。発売から30年となるが、2年前にもリニューアルするなど今なお進化を続けていて、パンの発酵にルヴァン種を使用することで、よりコクのある味わいとしっとり食感が生まれている。トーストしても軽い食感で、谷口さんはアレンジとして焼いたサバと野菜を挟む「焼サバサンド」をオススメ。パンが軽いので、ボリューミーな具を挟んでもOKなのだそう。
第3位は、Pascoの『超熟 国産小麦山型』(税込320円)。
生地は北海道産小麦を100%使用。低温で長時間じっくり焼く独自の「超熟製法」により、小麦やバターの味わいが広がる、口どけのいい仕上がりになっている。加えて、山型食パン特有のさっくり・もっちり食感もあり、「トーストしたときの味」では1位となった。清水アナも「これぞ求めていた食パン」と改めておいしさを実感。谷口さんも「お腹いっぱいでも食べられる」と絶賛した。
第2位は、山崎製パン『ロイヤルブレッド』(税込208円 ※番組調べ)。
前回の『食パン試してランキング』で総合1位に輝いた『ロイヤルブレッド』が惜しくも2位に。とはいえ各項目でバランスよく高得点を獲得し、「そのままの味」では堂々の1位となった。小麦本来の味と香りを引き立たせるヤマザキ独自の焼き上げ製法により、食感もしっとりモチモチ。「発酵もちゃんとしていて、パサつきにくくて食べやすいパンになっている」と谷口さん。厚切りとんかつサンドやビザトーストにアレンジする食べ方もオススメした。
前回王者を押しのけランキングを制したのは...
そして今回、ランキングを制し第1位となったのはタカキベーカリーの『石窯山型トースト』(税込300円 ※番組調べ)。
原材料に良質な小麦粉と国産バターを使用し、一度に混ぜ合わせるという「ストレート法」を採用。素材の風味と小麦本来のうま味と香りを最大限に引き出し、「香り」で1位、「トーストした時の味」「そのままの味」も満点を獲得した。さらに谷口さんはパンの"内層膜"にも注目し、「パンの目が粗いのが適正に発酵している証拠」とプロならではの視点からも高く評価。谷口さん、清水アナともに「ダントツ!」と太鼓判を押した食パンが総合1位となった。
なお『石窯山型トースト』は西日本限定販売だが、同じく石窯で焼き上げたタカキベーカリーの食パン『石窯イギリスパン』は東日本でも購入が可能。
「それぞれ"推し食パン"はあると思いますが、味も食感も全然違うし、バターを塗ったら同じだと思ってる人には『違うんですよ』とお伝えしたい」と清水アナも力が入った今回の調査。スタジオでも総合1位の『石窯山型トースト』を試食すると、丸山隆平は「僕らのときのミミって硬いイメージやけど、サクサクでふわふわもちもち! これが石窯か!」と今どきの食パンに感激。ゲストの大久保嘉人も「これ買います。食感がすごい!」と驚いていた。
そのままでも焼いてもおいしい食パン。今回のランキングを参考に、食卓でも様々な種類を食べ比べてみてください!
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次回5月27日(土)は「カレールウ」を徹底調査!
「サタデープラス」はMBS/TBS系で毎週土曜あさ7時59分から放送中。お楽しみに!