今の時期、ホットケーキミックスやお好み焼き粉、そして小麦粉などの粉食品が、命に関わるキケンな粉に変化することがあるという。
7月3日放送の「教えてもらう前と後」では、知らない間に粉食品に忍び込み、人体に悪影響を及ぼすダニの恐怖とその対策法を専門家が教えてくれた。あなたのキッチンに置いてあるいろいろな粉食品にも大量のダニが潜んでいるかもしれない!
粉食品のダニは焼いてもアレルギー反応
パンケーキを食べた子どもが突然苦しみ始め、呼吸困難に陥ることがある。この原因はパンケーキではなく、粉に潜むダニ。死に至ることもあるダニは、特にこれからの季節に多く混入する。こういった症状を「パンケーキシンドローム」と言う。
昆虫学者で農学博士の五箇公一先生が、この症状について教えてくれた。「パンケーキシンドロームとは、いわゆるダニのアレルギーのことです。ダニにアレルギーのある人が、知らずに調理して食べることによって急性的なアレルギー反応によるアナフィラキシーショックを発症してしまいます。すると呼吸困難になりそのまま放置しておくと、死んでしまう恐れがあります。」
しかも怖いことに、焼いてもアレルギー反応が出るという。
では、粉食品に混入しているダニは、実際どれ位いるのか?
番組では一般のご家庭から粉食品を借りて、ダニの混入具合について専門の研究所で調べてもらうことに。
開封後、食器棚の下で保管したまま6か月が経った「ホットケーキミックス」の中には、1グラムの粉からおよそ10匹のダニを発見! パンケーキに換算すると、1枚あたり500匹のダニを食べてしまう計算だ......。顕微鏡を覗く先生が「いますね!生きています。」袋の中で繁殖を繰り返しているダニ! 想像しただけでもコワイ。
シンクの下で保管していた、開封から1年以上経過した「お好み焼き粉」からも大量のダニを発見!なんと、ダニの死骸や脱皮ガラが塊となっている。その数はなんと、1グラムあたり1万匹。お好み焼きに換算すると、1枚あたり50万匹のダニを食べることに......。
五箇先生は「一旦、発生するともう止まらないですね。1匹でも入れば、すごい勢いで増えるので。」
これを聞いた武井壮は、「八王子の人口くらいいるじゃないですか」と驚きの表情を隠せない。
粉食品の正しい保管方法は「密閉して冷蔵庫」
そもそも、なぜ粉食品にダニが混入するのか? それは、体長わずか0.2ミリほどのダニだから。このダニはキッチンでよく使う「調味料入れ」のわずかな隙間から侵入したり、「ジップ式の袋」を開け閉めする時に中に入ってしまうという。では、ダニが入らないようにするには一体どうすればいいのか。その答えは、実はパッケージの裏面に! そこには、「密閉し冷蔵庫の中に保管」と書いてある。
しかし、この対策法を知っている人は少なく、ほとんどの人が常温で保管しているという。
さらに知らないとコワイ事実が発覚!粉以外にもダニが住み着く食品があったのだ。その食品とは......。
「かつお節・ポテトチップス・粉チーズ・チョコレート・七味唐辛子・味噌」
五箇先生は「ダニはタンパク質が好物なので、魚介類であったり乳製品であったり、そういったもので粉であればなおさら食べたがるんです」と解説する。
華丸がまとめた。「人間が好きなものはダニも好きなんですね」
「教えてもらう前と後」はMBS/TBS系で毎週火曜日よる8時放送。
政治・経済・健康・アート・歴史など毎回その分野のスペシャリストが登場し、決定的瞬間を教えてくれる。
「知のビフォーアフター」が体感できる番組。
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