25年前、休憩所として誕生した「道の駅」が、様々な特色を打ち出し、今では地方経済を支える一大拠点へと進化している。11月13日放送の「教えてもらう前と後」では、全国に1145箇所ある「道の駅」の中から、人口を大きく上回る客を集める超人気スポットのビジネス戦略を紹介。その魅力をコラムでお届けする。
来客数は人口の16倍!お目当ては「詰め放題」
現在、地方の特色を生かした魅力的な「道の駅」が続々と誕生し注目を浴びている。これまでに950以上もの道の駅を訪れたという、道の駅博士・ゼンリン「道の駅旅案内全国地図」編集長の守屋之克先生に教えてもらった。
岡山県笠岡市の「道の駅・笠岡ベイファーム」では、新鮮な魚の詰め放題に客が殺到。1,500円で6,000円分の魚をゲットできる人もいる、お得なイベント目当ての客が絶えないという。
瀬戸内に近い立地を活かし、毎朝この詰め放題を行うことで、笠岡市の人口5万人の16倍にあたる、年間80万人もの客がやってくるのだ。
来客数は人口の60倍!お目当ては「インスタ映え」
この絶景を撮影しようと年間60万人が押し寄せるのが、山口県の北部、人口1万人の下関市豊北町の道の駅「北浦街道ほうほく」。
海の上に真っすぐ伸びる角島大橋は数々の映画やCMにも使われている。もちろん、来客者による経済効果も抜群だ。
来客数は人口の550倍!お目当ては「パン」
ある商品を開発したことで一躍人気になった「道の駅」がある。それは東京から車で2時間、群馬県の北部、川場村の田園地帯にある「川場田園プラザ」。お客の目当ては「食パン」。地元・川場村産のコシヒカリ「雪ほたか」の米粉を使用し、地元産のとろろ芋も練りこんだ「ふわとろ食パン」は1斤283円。遠方からの購入者も絶えないこの食パンの人気の秘密は驚きの食感にある。小麦粉と、水分を含みやすい米粉をブレンドした生地は、プリンのような弾力で驚くほどのふわふわさを実現。
この商品開発に成功したおかげで、来場者数は村の人口3000人のなんと550倍、180万人にもなったという。1日に多い時で200万円を売り上げ、村の経済を変えるほどに!
一度村を出たUターン組の雇用の受け皿にもなっており、過疎に苦しむ村を元気にする救世主となった。
「教えてもらう前と後」はMBS/TBS系で毎週火曜日よる8時放送。
政治・経済・健康・アート・歴史など毎回その分野のスペシャリストが登場し、決定的瞬間を教えてくれる。
「知のビフォーアフター」が体感できる番組。
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