築地が豊洲に移転して約1年。閑散としているかと思いきや、築地場外市場は驚きの進化を遂げていた……。9月10日放送の「教えてもらう前と後」では、そんな築地の最新情報を、魚河岸三代目に嫁いで30年という「うる星やつら」のラムちゃんの声でおなじみ、平野文に教えてもらった。来年開催の東京オリンピックへむけて、巨大駐車場へ生まれ変わろうとしている築地は、魚市場がなくなっても賑わいを見せている。なぜ今も変わらず、築地に人が集まるのだろうか? そこには築地だからできる「お・も・て・な・し」の数々があった。
買ってすぐ胃袋へ!都心でBBQ体験
まずは、築地ならではの新サービスとして注目のスポットを紹介。市場移転後にビルの屋上にできたバーベキュー施設では、1階で買った新鮮な食材を屋上でそのままバーベキューできると大人気。バーベキューは土曜日限定のサービスだが、炭火焼きの機材が一式も揃っており便利。ちなみにお値段は、1区画11,500円で6人まで利用できる。
平野「ここは豊洲市場移転でできたビルで、この上でバーベキューをすることができるようになりました。ここの中には、豊洲にお店を持つ本店の仲卸機能を持ったお店がいっぱい入っているので、私はここをリトル豊洲と呼んでいます。ただいま築地はパワーアップ中だっちゃ! 」
外国人観光客に大人気! 日本のワザ
次にひときわ多くの外国人が集まる店へ。ここには、外国人に大人気の、日本の職人技が光る調理道具がある。それは「包丁」。日本の包丁は、海外のものに比べて刃先が薄く研ぎ澄まされており、その切れ味は抜群! 「ジャパンクオリティー最高!」「匠の技ね」「一流のシェフはみんな日本の包丁を使っているのよ」と、口々に包丁を絶賛している。そんな外国人客に対応するため、こちらの店はみんな英語がペラペラ! 時代に合わせて店員さんもバイリンガルになっていた。これも築地の「お・も・て・な・し」のひとつなのだ。
次に訪れたのは、外国人に大人気の日本料理の体験教室。ここでは、市場での食材の目利きから、その食材の美味しい調理法まで教えてくれる。この、築地ならではの体験ができるツアーの参加費は、1人12,000円と高額にもかかわらず大人気で、なんと、月に400件以上の予約が殺到しているというから驚きだ!
さらに、大正13年から続く卵焼きの老舗「つきぢ松露」では、プロが卵焼きの技術を余すことなく伝授してくれるサービスも。しかもこれ、指導料なし。さらに、作った卵焼きも無料。ただ食べるだけでなく伝統の技まで体験できることが、築地の新たな魅力となり外国人観光客が多く訪れるようになっていたのだ。
築地のイメージを覆す「夜築地」
そしてもう一つ。築地に現れた新たな顔がある。午後3時になると築地では多くの店舗が店じまいをし始める。しかし、まるでシャッター街のような路地に、どんどん人が吸い込まれていく一角がある......。そんな店内を覗いてみると、仕事終わりの会社員や夕食どきの地元の人などで大盛況! 実は、今まで早朝がメインだった築地が、最近では夜に営業する店が増えており、「夜築地」として築地の新たな顔になりつつある。
そんな「夜築地」のウリは食のバリエーション。魚料理はもちろんのこと、鉄板焼きの店や高級和牛のステーキを出す店まで出現。さらに、ウニの肉巻きなど海と山の幸を組み合わせた新感覚メニューが自慢の店もあった。今や、夜に営業する店は50店舗までに増えており築地の進化は、とどまるところを知らない。平野 「築地というと朝のイメージだけど、海鮮だけじゃない。築地でも夜は飲めるということで、最近は夜の築地も面白くなっただっちゃ!」
「教えてもらう前と後」はMBS/TBS系で毎週火曜日よる8時放送。政治・経済・健康・アート・歴史など毎回その分野のスペシャリストが登場し、「知のビフォーアフター」を体感できる。
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