歩いてきた道は“キラキラ街道ではなかった”――。人気グループSnow Manのメンバーで、俳優としてもドラマ『silent』(2022年)でTVerの見逃し配信視聴回数を大幅更新するなど目覚ましい活躍を見せる目黒蓮が『日曜日の初耳学』に登場。林修を聞き役に、9年間に及ぶ自身の下積み時代や、Snow Manへの思いを打ち明けた。
■『silent』反響は「嬉しくもあり、不安もあった」
目黒は"小中学生が選ぶ好きな俳優ランキング"1位、日本人初の「FENDI」グローバルモデル抜擢、さらに、2019年から所属するグループ・Snow Manとしてはオリコン史上初の5作連続累積ミリオン達成...と躍進が続く"令和のカリスマ"。
だが、当の本人は林に「どうですか?世界を手に入れた気分は?」と問われ「手に入れてないです(笑)」と苦笑いで応えるなど、いたって謙虚。スタジオレギュラーの中島健人が「Jr.の頃からまじめにひたむきに目の前のことを着実に突き進んで成功させていく印象でした。後輩ながらもすごいなと思います」と絶賛する人柄も、目黒の魅力の一つだ。
17歳で俳優を始め、一躍お茶の間にその名を轟かせた作品が『silent』。爆発的反響のあった同作を振り返り、目黒は「1話が終わって、こんなに多くの方に自分が知られていっているんだという、"知られた瞬間"を感じた気がして。それは同時に嬉しくもあり、不安もありました」と、当時を率直に振り返った。
『silent』最終回が放送された日はSnow Manのツアー中で、メンバーとともに宿舎のホテルに滞在中。「ホテルでオンエアを見ていて、終わった後にドアがコンコンって鳴ったので出ていったら、ほとんどのメンバーが廊下に泣きながら出てきていて、ちょっと話そうって」と、メンバーからも熱い反響を受け取ったという。
■9年間の下積み生活「当時は言われたことを完璧にこなす『だけ』でした」
今でこそ華々しい活躍ぶりの目黒だが、事務所入所からデビューまで9年を要した苦労人でもある。「最近僕を知っていただいた方にはキラキラ街道を来たように見えるかもしれないんですけど、全然そうではなかったですね」といい、「当時は言われたことを完璧にこなす『だけ』でした」と、長かった下積み時代を振り返った。
実直で控えめな性格からか、なかなか目立つポジションを得ることができなかった。デビューを夢見ていた当時の自分を「比べられる存在でもなかった。活躍している同期を見ても、同期とは思えないくらい。競い合う気持ちにもならないくらいの場所にいた」としみじみ。
先の見えない日々の中、19歳の頃には芸能の道をあきらめることも考えたが友人に止められた。「『ほかの場所に行ってももっと厳しい場所はいっぱいあるし、結局同じことなんじゃない?』と言われて。そこから、もっと心から自分がやりたいことを口に出してみたり、わかりやすく自分を変えて2年間過ごしてみようとタイムリミットを決めました」といい、期限を2年と決めて"デビューしたい""モデルに挑戦したい"と夢や目標をノートに書いたり積極的に口に出すなど、意識を大きく変えていった。
前髪を上げるヘアスタイルに変えたのも「自分が変わったっていうのをファンの方にわかってもらう方法の一つ」だった。この意識改革が実を結び、2019年に6人グループだったSnow Manに追加メンバーとして向井、ラウールとともにSnow Manに加入。同年、9人グループとしてデビューを果たした。
初めこそ不安定な立場だったが、舞台「少年たち」で渡辺翔太から受け取った「もう僕らは家族なんだから。僕たちは9人でSnow Manなんだから」のメッセージに「救われた」という。「もともと完成されているパーフェクトなグループがあるので、そこに加入するからには自分が加入した意味、結果を残さないといけないと思う。プラス、(加入したのが)自分だった意味とか...。いろいろなものをグループに還元できるように頑張りたい」と、グループへの思いも打ち明けた。
■原嘉孝が明かした"はらめぐ"の絆「何度も頭を下げてくれて...」
インタビューには同期入所の親友であり、最近timeleszに加入が決まったばかりの原嘉孝がリモートで登場。目黒と「宇宙Six」でともに活動し"はらめぐ"として愛されてきた原は、目黒がSnow Manとしてデビューが決まった当時を「すごく悔しかったです。でも目黒には輝いてほしいっていう応援する気持ちと...いろんな感情があって。目黒のドラマとか、素直に見られない自分がいました」と率直に振り返った。
だが、"はらめぐ"の絆は強かった。原曰く「『アイ・アム・冒険少年』に2人で出演させていただいたんですけど、目黒がプロデューサーさんに『原と一緒に出演させてください』と何年も頭を下げてくれていて」と、2人の絆が滲むエピソードも...。原のため力を尽くす目黒と、そんな目黒の気持ちをがっちり受け止めた原の関係性に、視聴者からも感動の声が上がった。
今、目黒が仕事をする上で最も大切にしていることは"明日を生きる活力を届けたい"という思い。「僕たちを見てくださる方の中には、もしかしたらすごくギリギリで今を生きていらっしゃる方もいると思う。そういう方に明日を生きる活力になるようなパワーを届けるのが僕たち。今後も、変わらずちょっとでも皆さんに活力が届けられるように頑張っていけたら...それを大事にしています」と真摯に語り、インタビューを終えた。
目黒が登場した『日曜日の初耳学』はTVerの見逃し配信バラエティランキングでも2位に浮上する注目度で、視聴者からは「インタビューにめめの良さが全部詰まってた!」「『ギリギリで生きている人の活力に慣れたら』なんて尊いんだろう。感動した」「はらめぐのやりとりにほっこりした」といった熱い感想が飛び交った。
(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2025年2月16日放送より)
無料見逃し配信はTVerで2025年3月16日(日)まで
目黒蓮 編!
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「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
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