大阪・関西万博に、パビリオンを自前で建設する形(タイプA)で参加表明しているオーストリアが、構想を発表しました。

パビリオンは音楽の都・ウィーンにちなみ「未来を作曲」がコンセプト。旋律をイメージした美しい曲線が、大きな楽譜を形づくる特徴的な外観が、注目を集めそうです。

パビリオン内に入ると、最初の部屋には、かつてオーストリアが明治天皇へ献上したピアノが展示されるといい、両国の深いつながりが示されます。

また、最後の部屋は「未来の大聖堂」と呼ばれ、来場客がAI技術のサポートを受けて作曲し、音楽を通した1つの未来を作る体験ができるということです。

海外パビリオンの建設遅れが指摘される中、オーストリアの万博関係者は、「正しい時期に正しいタイムスケジュールを設定しているから、間に合うという自信を持っている。うまくいかないという兆候は何もない」と、順調さを改めて強調しました。

パビリオンの建設は2024年2~3月ごろから始まり、遅くとも25年2月までの完成を予定しています。持続可能な社会実現に向けて、接着剤を使わず、ネジで木材を留めることで、万博後には解体して再利用が可能だということです。