インドネシアの万博パビリオンのコンセプトが発表されました。自然と共生するバランスの取れた生活文化を、「船」から着想を得たデザインで表現します。

 2025年大阪・関西万博に、独自で建設する「タイプA」パビリオンを出展予定のインドネシアが2月28日夜、コンセプトを発表しました。

 国の歴史と伝統の象徴である「船」の形に着想を得た外観。鉄骨、コンクリートに木材やガラス屋根を組み合わせたつくりです。

 世界最大の群島インドネシアは、「自然・文化・未来」を融合させた「調和の繁栄」をテーマに、バランスの取れた生活文化を表現します。

 内部は4エリアに分かれます。ウェルカム・エリアでは、「ミニチュア熱帯林」が展示され、森林の重要性が説明されます。

移転先の新首都「ヌサンタラの物語」も上映

 インドネシアはいま、ジャワ島のジャカルタからの首都移転という大転換期を迎えています。

 未来エリアのシアターでは、カリマンタン島にできる新首都「ヌサンタラ」の物語が、マッピング技術を用いて上映される予定です。

 関係者によると、パビリオンは今年4月に着工し、来年2月を目途に完成させたいとしています。

 博覧会協会が工事完了の目標としている今年10月には間に合わない見込みで、8割程度が完成するとみられます。
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