今も続くロシアによるウクライナへの侵攻。戦闘の激化で家族が離れ離れになっているケースもあります。今回、国際結婚したウクライナ人と日本人の夫婦にオンラインで今の思いを聞きました。

話を聞いたのは、去年9月に結婚したウクライナ人の男性と日本人の女性です。新型コロナウイルス感染拡大の影響で夫が来日できない中、今年2月に男性の在留資格証明書の申請をしましたが、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まり来日できなくなりました。

―――今のウクライナの状況をどんな思いで見ていますか?
(日本人の女性)
「夫と電話やメッセージでやりとりしているのとニュースで見て状況を把握しているだけなので、正直何がどうなっているのか把握できていないので、すごく不安です、毎日。(夫に)『大丈夫?』と聞くのもよくないなと思いつつ、毎日電話して開口一番『きょうは大丈夫?安全なところにいる?』と聞いています」

女性の夫は今、首都キエフから約200km離れた街で父親と暮らしているといいます。
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―――いまの状況は?
(ウクライナ人の夫)
「私のいる場所は比較的安全です。ただ時々空襲サイレンが鳴るので地下に隠れないといけません。食料は十分で、事前に購入していたものがあります。時々買い物にも行けます」

一方、戦闘が激化する中、ウクライナのゼレンスキー大統領は国民総動員令に署名。18歳~60歳の男性の出国を全面的に禁止することを決めました。ただ女性の夫はこれまで軍の訓練を受けたことはないと話します。

―――戦場に行くことへの恐れは?
「えっと…怖いか怖くないかは口にするのは難しい…。実はこの動員には選ばれる優先順位があります。最初に呼ばれるのは軍隊につい最近までいた人などです。私が仮に選ばれても軍経験がないので最前線に送られることはないと思います」
―――日本を含めた世界に求めることは?
「私たちが求めているのは“今”の助けです。なぜかというと、経済制裁は効果があるけれど時間がかかりますよね。もう2週間も経っているのにみんな(西側諸国)は責任をとることを恐れている。誰かが責任をとればいいと思っているように見える」
―――日本にいる妻に言いたいことは?
「心配しすぎないで。私にとって最悪の状況はもう過ぎたと思っているから」

(日本人の女性)
「『心配しないで』と言われたんですけれど、『心配しないで』は無理な話やなと思っていて…心配ですね」