7月10日に投開票が行われる参議院選挙。大阪選挙区では、改選4議席に対して候補者18人が乱立しています。大阪選挙区の候補者たちの声をまとめました。
笑いの殿堂・なんばグランド花月の前で第一声をあげたのは、国民民主党の新人・大谷由里子さん(59)。
(国民民主党・新人 大谷由里子さん 演説の様子)
「実質賃金が上がる経済政策、消費税5%、これ口だけで言っていてもなかなかできないんです。私たちに必要なのは皆さんの力なんです。私はこの国を元気にしたいんです。国民民主党は対決でなく解決です」
吉本興業3人目の女性社員として横山やすしさんなどのマネージャーを務めました。ライブ配信も駆使して幅広い層に支持を訴えます。
(国民民主党・新人 大谷由里子さん)
「(Q笑いが足りない?)日本中に足りないんです。本当になんかこの閉塞感を大阪から打ち破りたいですよね」
大勢の支援者に取り囲まれるのは、公明党の現職・石川博崇さん(48)。パーマ中の人にも「頑張ります」と挨拶。アラビア語が専門の元外交官です。
(公明党・現職 石川博崇さん アラビア語で自己紹介する様子)
「私は石川博崇です。今回の参議院選挙に挑戦しています。ぜひとも皆さんの協力をいただいて勝利を飾りたい」
ウクライナ避難民を支援してきた実績を訴えます。
(公明党・現職 石川博崇さん 演説の様子)
「ウクライナ避難民の方、1人1人を救助するため、退避をさせるため、きめ細やかに手を打ってまいりました。様々な課題が山積している今の日本の内外の諸情勢。この生まれ育った大好きな大阪の成長と発展のため、私石川博崇、この身を投げうって走りぬいてまいる、働いてまいる」
2期目の当選を目指す、日本維新の会の現職・高木佳保里さん(49)。教育・出産の無償化を訴えます。
(日本維新の会・現職 高木佳保里さん 演説の様子)
「先進諸国の中でもこの教育予算というのが日本は本当に低いんですよね。(予算を)拡充していただけるように、国に引き続き訴えさせていただきたいと思います」
2児の母として子育てをしてきた高木さん。選挙活動には大学生の長女・陽菜さんの姿もありました。
(高木さんの長女 陽菜さん)
「母は朝から晩まで働いて本当にしんどかったと思うんです」
(日本維新の会・現職 高木佳保里さん)
「そんなふうに今まで思ってくれていたのかっていうことに感無量というか。(堺)市議会議員から議員活動をやってきた。それを理解をしてくれていたんだなっていうのはすごくうれしく思いましたね」
同じく日本維新の会の現職・浅田均さん(71)。維新の身を切る改革を国会でも進めたいと訴えます。
(日本維新の会・現職 浅田均さん 演説の様子)
「日本維新の会がやってきたこの大阪での改革、これを他府県に広げていく。そして永田町、霞が関で同じ改革を進めたら改革によって財源が生まれる。改革によって経済成長は可能になるんです」
浅田さんは党を創設したメンバーの1人で維新の頭脳と評される政策通です。そんな浅田さんの胸元には。
(日本維新の会・現職 浅田均さん)
「がんで闘病中の(支援者の)方がおられて、病気が治るのと同様に維新の会が大きくなってほしいという願いを込めて作った維新くん人形です。選挙が終わるまでは身につけていようと」
ギター演奏が趣味の立憲民主党の新人・石田敏高さん(57)。青空対話集会と題して有権者1人1人の声に耳を傾けます。
(有権者)
「どういう社会にしたいんですか?」
(立憲民主党・新人 石田敏高さん)
「自由でありながら、お互いが調和しているような社会」
(有権者)
「カジノ誘致についてどう思われますか?」
(立憲民主党・新人 石田敏高さん)
「僕は銀行員10年間してましたけど、このカジノ絶対もうかりません。将来に対して大きな負債を残します」
石田さんが訴えるのは安定した雇用の実現です。
(立憲民主党・新人 石田敏高さん)
「日本人が20数年間も賃金下がってきている中で、ちゃんと賃金が上がる国にしていきたい。雇用も非正規じゃなくて正規雇用を作っていく、安定的な仕事を作っていくことをしたい。自・公・維ではなくて立憲民主党という選択肢があるんだということを示したい」
共産党の元職・辰巳孝太郎さん(45)。大阪で誘致が進むIR(カジノを含む統合型リゾート)の反対を訴えます。
(共産党・元職 辰巳孝太郎さん 演説の様子)
「現職4人います。自民・公明・維新の2人、全員がカジノ賛成、カジノ推進派です。皆さんのカジノはあかんの声をまっすぐ国会に届けさせてください。カジノ計画をストップさせてください」
辰巳さんは3児の父。選挙戦の心の支えはスマホの家族写真です。
(共産党・元職 辰巳孝太郎さん)
「この子たちがどういう暮らしをこれからできるだろうか、どういう日本を手渡したいだろうかって考えた時に、政治家として何をしなければいけないのかというのは明確に出てきますよね」
れいわ新選組の新人・八幡愛さん(34)。大阪選挙区最年少の34歳です。
(れいわ新選組・新人 八幡愛さん 演説の様子)
「まず私たち手っ取り早いのが消費税廃止だと言っています。いい世の中だったらいいんですけど、どうですか?どんどん悪くなっているんですよ、経済」
党のイメージカラー・ピンクのスニーカーで有権者の声を聞こうと練り歩きます。応援演説にはこの人が。
(八幡さんの母 さゆりさん 応援演説の様子)
「八幡愛の八幡おかんでございます。若い世代の皆さん、希望を持って結婚し子どもを産み育てることができますか?こんな世の中に誰がしたんですか?今の政府です。変えないといけないんです。皆さん気づいてください」
(れいわ新選組・新人 八幡愛さん)
「お母さんの方が演説うまいやんとか言われて、ちょっとヤキモチやいてます」
2期目の当選を目指す、自民党の現職・松川るいさん(51)。防衛大臣政務官を務めた経験から安全保障政策を訴えます。
(自民党・現職 松川るいさん 演説の様子)
「一番大切なことは自分の国は自分で守る、その意思と能力がなきゃダメだということだと思います。私たち自民党は5年以内にGDP比2%をめどに、抜本的に防衛力を強化していくということを申しあげています」
松川さんは2人の娘の母。今年10月から施行される産後パパ育休制度の創設にも尽力し、今後は3歳からの幼児教育義務化が必要だと話します。
(自民党・現職 松川るいさん)
「日本の未来を守っていくうえで支えになる子どもたち若者たち。幼児教育が穴だと思っていて、質がバラバラではだめで、6歳からじゃ遅いというかもったいなくて」
NHKのスクランブル放送実現などを公約に掲げるNHK党からは4人が立候補しています。
新人でシステムエンジニアの高山純三朗さん(49)。
(NHK党・新人 高山純三朗さん)
「インボイスの妥結案の提案です。上限が1000万円になっているんですね。これを660万円程度までに引き下げることによって何とか妥結に持っていきたい」
新人で会社員の吉田宏之さん(46)。
(NHK党・新人 吉田宏之さん Youtubeより)
「NHKをぶっ壊す。私の目標としては憲法9条の改正による自衛隊を正式な軍隊にすること。またその軍隊による核戦力の保持でございます」
新人で主婦の西脇京子さん(49)。
(NHK党・新人 西脇京子さん)
「経済的な理由で、子どもこのくらいでいいかな、2人ぐらいでいいかな、3人ぐらいでいいかなって決めている家庭が多いと思うんです。お金で子どもを諦めることがない社会にしていきたいと思っています」
新人で農家の丸吉孝文さん(37)。
(NHK党・新人 丸吉孝文さん)
「日本の最大の問題と考えているのは少子化です。子育て政策と教育政策、そちらに重点を置いて日本の経済を底上げしたい」
このほかにも、大阪選挙区では以下の候補者が立候補しています。
【届け出順】
諸派(日本第一党) 本多香織さん(50)
諸派(目覚めよ日本党) 押越清悦さん(63)
諸派(新党くにもり) 後藤住弘さん(56)
諸派(維新政党・新風) 西谷久美さん(67)
諸派(幸福実現党) 数森圭吾さん(42)
諸派(参政党) 油谷聖一郎さん(48)
参議院選挙の投票日は7月10日です。