9月27日に安倍晋三元総理の国葬が執り行われます。9月25日~26日の現場周辺の様子を取材しました。

国葬が迫る9月25日の会場周辺

 9月27日に迫った安倍元総理の国葬。国内・海外の計4300人程度が参列し、このうち海外からは700人程度が参列する見通しです。会場となる日本武道館周辺の東京都千代田区内の幼稚園・小中学校などは27日、各学校の判断でオンライン授業や休校などの措置がとられる予定です。
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 9月25日の日曜日、お堀の向こうの門をくぐって武道館へ向かうと…。

 (MBS 大吉洋平アナウンサーリポート 9月25日)
 「奥にパトカーが1台見えます。マンホールには『CHECKED』と書かれたステッカーが貼ってあります。検査済という意味ですね」

 周辺にあるマンホールや側溝のふたにはすべて同様のステッカーが貼られ、厳しい警備が行われているのがわかります。
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 武道館では25日、空手の全国大会が開かれていました。出場者の中には大阪から来た親子もいました。

 (母)「(Q警備員の数は?)今日ちょっと多かったね」
 (娘)「多かった」
 (母)「思った以上に狭いというか、警備はしやすいだろうなと思いましたし、本当に(国葬を)やるんだという感じです」

 周辺には海外メディアの姿もありました。

 (インドのテレビスタッフ)
 「(Q取材目的は?)インドのモディ首相がシンゾウ・アベの国葬に来ているから取材に来ました」

26日に会場は国葬の設えに様変わり

 25日は警察が常に目を光らせているものの、国葬の2日前とは思えない和やかな雰囲気でした。しかし国葬前日となった9月26日。

 (大吉洋平アナウンサーリポート 9月26日 日本武道館前)
 「きのう日曜日と全然状況が違うんです。武道館を取り囲むように、敷地内のいたるところに黒と白のいわゆるクジラ幕が張られています」

 日本武道館は26日朝から国葬のしつらえに様変わりし、安倍元総理の写真も。周辺はパトカーが行き交い、さらに警備が強化されたようです。
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 お堀の北側にある九段坂公園では、一般献花台の設置準備が進められていました。一般の参列者はここで献花します。
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 (大吉洋平アナウンサーリポート 9月26日 アメリカ大使館周辺)
 「今、アメリカ大使館の近くに来ているんですけれども、このあたりに止まっている車は全部警察車両なんです。ずらっと警察車両が列を作っています」

 徐々に交通規制が始まり、大使館や要人が宿泊するホテル周辺では検問が行われています。他府県の警察も東京まで応援に来ています。

 (大吉洋平アナウンサーリポート 9月26日 迎賓館前)
 「午後0時40分を過ぎました。今、岸田総理を乗せたとみられる車が迎賓館に入っていきます」

 岸田総理は国葬を前に多くの海外要人と弔問外交に臨みます。26日午後にはアメリカのハリス副大統領やベトナムのフック国家主席など、11人の首脳や国際機関の要人らと個別会談を行う予定です。

 さらに27日以降、インドのモディ首相やオーストラリアのアルバニージー首相などとも会談することにしていて、国葬翌日までの3日間で約40人の海外要人と会談する見通しです。

 27日の国葬当日、警視庁は警視総監をトップとする最高警備本部を設置して厳戒態勢で臨むとしています。