3月に開催されるWBC出場が期待される阪神タイガース・湯浅京己(ゆあさあつき)投手が15日、沖縄県宜野座村で行っている自主トレを公開した。今年の自主トレは日本代表経験のある梅野隆太郎選手を中心とした「チーム梅野」に初参加。WBC公式球を使用して連日ブルペンで投球、代表入りに備えている。

先日のWBCメンバー先行発表については、「あのメンバーと一緒にやれるとなったらと思うと、会見を見ているだけで鳥肌が立った」と語り、メンバー発表の日に向けては「選ばれれば自分にとってプラスの時間でしかない。しっかりと出られるように調整していきたい」と意気込んだ。

この日のブルペンでは「ラプソード」と呼ばれる簡易型弾道測定器を導入。ボールの軌道や回転を随時チェックするなど綿密な調整を行った。WBC公式球はNPB公式球に比べて大きく、表面が滑りやすいと言われている。適応するのに苦労する投手も少なくないが、湯浅投手は「(ラプソードの)データ的には日本の公式球を投げている時と変わらない。フォークとかも徐々に感覚よく投げられてきているので、問題なく投げられると思う」と全く苦にしていない様子だった。

去年彗星のごとく現れ大ブレイクした「虎のシンデレラボーイ」が、日の丸を背負い世界の名立たる強打者を相手に“アツアツ”投球で立ち向かう日が訪れるのか注目だ。

MBS制作スポーツ局:林新太郎