昨季限りでプロ野球現役を引退した野球解説者の能見篤史さん(43)が、2月上旬にオリックスのキャンプ地・宮崎を訪れて、日本一戦士に直撃取材しました。
今回は侍ジャパンの宇田川優希投手(24)にインタビュー。去年7月に育成から支配下登録を勝ち取ると、日本シリーズで好投して26年ぶりの日本一に貢献。いまや、侍ジャパンの一員にまで急成長しました。
去年まで選手兼任コーチだった能見さんだからこそ聞ける宇田川投手の本音。豪快なピッチングとは対照的に、シャイな一面も見せてくれました。初々しいインタビュー対応に能見さんも苦笑い。意外な素顔に迫ったインタビューの主なやりとりは以下の通り。
能見:宇田川投手、お願いします。キャンプに入ってますけど、(調子は)どうですか
宇田川:順調です
能見:はい、やり直し!(笑)何をもって『順調』って、あなたは言うのよ
宇田川:フフフ…言うこと決まりました
能見:ほんと?OK?では、キャンプに入りましたけど、ここまでどうですか
宇田川:……フフフ
能見:また『順調です』って言いそうになったやろ
宇田川:ちょっと順調…
能見:それも日本語おかしいけどね。(笑)で、キャンプ入っていますけど、どうですか
宇田川:第1クールは迷いながらやっていましたけど、(WBC球の)感覚も掴んできて、これから上げていこうかなと思っています
能見:今回、WBC日本代表に選ばれていますけど、代表のキャンプまでの目標ありますか
宇田川:合宿が始まるまでにWBC球を操れるように投げ込みを頑張りたいです
能見:WBC球はどうですか。苦労していますか?
宇田川:苦労していましたけど、今は大丈夫です
能見:日本のボールと比べてどう?
宇田川:日本のボールは指にかかるんですけど、WBC球は滑ります
能見:何か工夫していることはありますか。投げ方自体はそんなに変えていないの?
宇田川:投げ方は変えていないです
能見:(WBC代表で)オリックスでの立ち位置的に求められるハードルは上がる。自覚はありますか
宇田川:去年のキャンプと比べたらたくさんの人が見てくれていると思うので。中嶋聡監督もブルペンとかも見てくださってダメ出しとかもあったりして…
能見:叱咤激励ね
宇田川:見られてるなってのは感じています
能見:その感じって、モチベーションになったりとかはするの?
宇田川:言われることはうれしいことだなと思うので
能見:今回、WBC代表でいろいろな選手の話が聞けると思いますが、向こうに行ってお話し聞きたい選手はいますか?
宇田川:ダルビッシュ有投手や大谷翔平選手に技術面じゃなくて、日常生活でどのようなことを意識しているか、食事面で意識していることを聞きたいです
能見:そうね。それは、絶対聞いた方がいいよね。日の丸を背負う重みってあったりしますか?
宇田川:まだ、そんなに実感が少ないので、ちょっと分からないです
能見:強いね。本当にいつも通りな感じだね。僕自身としてはすごく心配しています!心配です。もともと大らかな性格で、それがいい方向に働いている時もあるんだけど……大丈夫?
宇田川:大丈夫です
能見:どんなピッチングをしたい?
宇田川:自信のあるまっすぐ(直球)とフォークで勝負したいなと思っています
能見:自信は?
宇田川:甘いところに投げたら飛ばされるんだろうなとは思うんですけど、力勝ちしたいです
能見:いいね!意気込みは?
宇田川:トップレベルの選手たちが集まるなかで、僕もその選手たちに負けたくないですし、優勝に貢献したいと思っています
能見:頑張ってね!
宇田川:頑張ります!!