3年前は観光客の姿が見えなかったハワイ。今年のゴールデンウィーク、日本人観光客は戻ってきたのでしょうか?ハワイ在住歴12年の「DJ CHIKAPINさん」にハワイの今を教えてもらいました。
透き通る青い海、白い砂浜、ハワイ観光の定番・ワイキキビーチ。外国人観光客の出入国が緩和された直後の去年と比べてみると、観光客がさらに増えて活気づいたように見えます。
(8日間滞在予定の日本人観光客)
「コロナで海外旅行にしばらく全然行けていなかった」
「もうすでに帰りたくないですね。まだ滞在2日目なんですけど」
日本人に大人気、ハワイ最大のショッピングセンター「アラモアナセンター」。3年前は観光客の姿はなく、約7割の店が閉まっていました。去年は少し人通りが増えたものの、まだ閉店したままの店もありました。
そして今年はというと、閉まっていた店も通常営業となっていました。多くの観光客でにぎわう施設。高級ブランド店など観光客がメインのお店もコロナ禍前に戻りつつあるようです。
(DJ CHIKAPINさん)
「ワイキキのメインストリート『カラカウア・アベニュー』です。ゴールデンウィークに入りまして、日本人観光客を爆発的に多く見かけるようになった、とまではいかないまでも、確実に見かける機会が増えました」
CHIKAPINさんによりますと、コロナ禍で閉店して現在も閉店したままの『Tギャラリア ハワイ byDFS(免税店)』も今年の夏に再オープンするのではという情報がハワイでは流れているということです。
また去年12月には新しいスポットもオープン。2020年にコロナ禍で閉店となったワイキキ横丁の跡地に、アジア料理を集めたスポット「STIX」が誕生しました。その中の1つ、旭川ラーメン梅光軒は2017年からハワイで営業していますが、コロナ禍で厳しい選択を迫られたといいます。
(旭川ラーメン梅光軒 谷川春香マネージャー)
「なかなか厳しい状況で一度ここもクローズしていますので。日本に帰って日本で営業を手伝っていたという状況でございます」
12月からこの場所で再びスタートを切りましたが…。
(旭川ラーメン梅光軒 谷川春香マネージャー)
「『順調です』とはまだまだ言えない状況ですけれども、コロナ前はちょうど旅行客数がピークの時期だったと思うんですよね。それに比べると6割7割程度の売上ですね」
元通りとまでは言えないまでも、コロナ前の活気を取り戻しつつあるハワイ。
(DJ CHIKAPINさん)
「ワイキキから車で10分足らずの場所にあるKCCファーマーズマーケットです。あまり日本の方を見ることが少なかったんですが、きょうはたくさん見かけます!」
みずみずしいフルーツや野菜が手に入る地元住民に人気の市場にも日本人観光客の姿がありました。人気のホットドック店には長蛇の列ができていました。
(DJ CHIKAPINさん)
「本物のジンジャーを使ったジンジャエールが飲めるお店『PАCIFIKOOL』。こちらも多くの人が並んでいます」
ショウガシロップの他にバジルやレモンが入った一番人気の「レモンジンジャークーラー(7ドル(約960円)+TAX)」。そのお味は?
(DJ CHIKAPINさん)
「おいしい!鼻に抜けるジンジャーがガツンときておいしいです。パンデミック前と変わらない味です」
居合わせた日本人観光客に話を聞いてみました。
(7泊滞在予定の日本人観光客)
「パンデミックあけで、ずっと海外に出られていなかったので、すごく楽しみにしてきました」
(日本人観光客)
「ハワイは4年ぶりです。最高ですね。(物価は)高いのでご飯を自分たちで作るようにしています」
コロナ禍前と大きく変わった物価高と円安。日本人観光客には厳しい状況が続きますが、旅行会社は完全復活の兆しを感じているといいます。
(HISハワイ・ゼネラルマネージャー 石山伸さん)
「HIS調べでは、今年のゴールデンウィークに海外旅行をされるお客さまが昨年の約20倍、ここハワイでは約15倍のお客さまがゴールデンウィークにハワイにお越しいただいています」
ダイヤモンドヘッドなどコロナ対策によって事前予約が必要になった観光地もあれば、今だからこそのメリットもあるといいます。
(HISハワイ・ゼネラルマネージャー 石山伸さん)
「コロナ禍以前はなかなか人数制限があってお席が取りずらかったアクティビティが手配しやすくなっている状況にあります。例えばオアフのサンドバーだったりマウナケアの星空観測が手配しやすくなっております」