“畳の上の格闘技”と呼ばれる「競技かるた」。京都の高校が全国大会の初戦に挑みました。

 京都市南区にある洛南高校の競技かるた部。読み上げられた小倉百人一首かるたの札を相手よりいかに早く・多く取るかを競う「競技かるた」に励んでいます。
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 (洛南高校 競技かるた部 監督・山添百合先生)
 「しっかり(かるたを)払ってしまって相手に触らせへんように」

 部を率いるのは、監督を務める山添百合先生。実は山添先生、競技かるた界の最高位「クイーン」で、いま日本で最も強いとされる女性選手です。

 その競技かるたといえば…かるたに青春を懸ける主人公・千早を描いた映画『ちはやふる』が有名ですが、ファンの間では山添先生の姿が千早と重なり“リアルちはやふる”として話題となっています。
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 (1年生 塩川由莉さん)
 「映画『ちはやふる』を観てかるたをやりたいなと思って、山添先生がいることを教えてもらって洛南に来た」

 1年生・塩川由莉さんもそんな1人で、代表チームの一員として仲間と腕を磨く日々です。
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 7月22日、迎えた全国大会当日。予選を勝ち抜いた59校が頂点を目指します。いよいよ競技開始。大会は団体戦で選手5人が同時に対戦し、3勝以上したチームが次に進みます。
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 塩川さんも上級生相手に奮闘。山添先生も競技の行方を見守りますが…苦戦を強いられ、結果、洛南チームは1勝足りず初戦突破とはなりませんでした。
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 【試合後】
 (山添監督)「今回めっちゃ悔しかったと思う。勝負どころで集中力を発揮する力を身につけてくれたらいいかな」

 (1年生 塩川由莉さん)
 「あの時どんな練習をしていたらあの1枚が取れたのかなとか…。圧倒的な強さをもって帰ってきたいです」

 リベンジを誓う部員たち。来年はさらなる高みを目指します。