高騰が続くガソリン価格。夏休みということで普段よりも車の使用が増える方もいるのではないでしょうか。そこで関西のガソリン価格が今どうなっているのか調査。その中で見つけた穴場のガソリンスタンドを取材しました。

 8月2日に発表されたレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットルあたり176円70銭。値上がりは11週連続で、176円台を記録するのは2008年以来、約15年ぶりの高値水準です(資源エネルギー庁より)。

 (街の人)
 「結構高止まりしているじゃないですか。少しでも安くなればいいかなと思いますね」
 「夏はすごいガソリンくうので特に。エアコンも使っているので。本当に大変です」

 高値の背景にあるのは世界的な原油価格の高騰と国の補助金の縮小です。コロナ禍の経済対策として始まった補助金ですが、今年6月から段階的に縮小され、今年10月以降はゼロになる予定です。

 止まらないガソリン価格の高騰。そこで少しでも安いガソリンスタンドを求めてMBSの大吉洋平アナウンサーが車で移動しながら『8月3日の価格』を調査しました。
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 (大吉アナ)「大阪市福島区のガソリンスタンドですが、レギュラーガソリン182円。うわーなかなかの値段ですね」

 大阪市福島区ではなんと180円超え。大阪市浪速区でも178円となっていました。

 そこで車を走らせ大阪市から堺市へ。すると…。

 (大吉アナ)「ここはセルフのガソリンスタンドですね。レギュラー177円。大阪市内とは少し差がありますね」

 そこから1km進んだところにあったガソリンスタンドでも同じく177円でした。

 さらに大阪府内を南下して大阪府泉南市へ。

 (大吉アナ)「こちらのガソリンスタンドはレギュラー177円。ところが、道を挟んだ向かいはなんとレギュラー168円。目と鼻の先でこんなに差があるんですね」

 さらに泉南市の別のガソリンスタンドでは165円も発見しました。

 (大吉アナ)「南へ行けば行くほどどんどん安くなっていきますね」

 ということで、大吉アナは大阪を飛び出して和歌山へ向かいました。すると驚きの価格が目の前に。

 (大吉アナ)「え、あ、あれ!159円!ちょっと入りましょう入りましょう!」

 大阪市内と比べてなんと20円以上も安い159円。こちらは和歌山市にある「浜口石油セルフ榎原SS」。このガソリンスタンドを営むのは和歌山県・三重県を中心に18店舗を展開する「浜口石油」です。

 (利用者)
 「ほとんどここで入れさせてもらっています。ガソリン価格が一気に高くなったので、一番安いところ探して入れようと思ったらここになってしまうんです」
 「和歌山来たら絶対ここです。安いから」
 「(Qガソリンの値段が上がって何か影響は?)元々車で通勤していたんですけど、ガソリンの値段も値段なので自転車に変えた」
 「大阪に住んでいるので、和歌山に来たときに毎回ここで。こっちの方が断然安いので、ここである程度入れて」

 一体なぜこのような安い価格で販売することができるのでしょうか?

 (浜口石油・仕入れ担当 田中洋平さん)
 「和歌山市周辺はプライベートブランドや我々みたいな無印ブランドが仕入価格を頑張っておりまして、お安くなっております」

 しかし、その仕入価格も日ごとに上昇し、なんとか経営努力で価格を維持していますが、これ以上続くとそれも難しいといいます。

 (浜口石油・仕入れ担当 田中洋平さん)
 「この価格で頑張りたいですが、やはり仕入価格が上昇しておりますので、我々としてもギリギリの価格で頑張らせていただきたいと思っております」