気象庁によると、台風第7号は暴風域を伴いながら北上し、12日にかけて小笠原諸島に接近する見込みです。15日未明、予報円の中心が静岡県に到達する形になってきました。お盆休み期間を直撃するかもしれない台風7号。あすからの3連休を前に、東海道新幹線の計画運休はすでに話し合われているのでしょうか。JR東海に現状を聞きました。
台風7号による計画運休はもう検討している?
お盆期間の混雑度合いについて、10日(きょう)発表された最新の指定席予約状況では、きょう午前からすでに混み始め、下りのピークは連休初日の11日(金)午前で、名古屋から博多まではすでに指定席の予約は満席、11日午後も混雑し始めています。7月26日の情報では予約が可能な321万席のうち114万席が予約済みで、去年に比べ予約は1.5倍増えています。
――台風7号の影響で計画運休する予定はありますか。
回答:現時点では未定です(台風の進路に関する予報円も大きいため)。
――運転を取りやめる際の雨量規制やルールはありますか?
回答:東海道新幹線では、沿線等に設置した59箇所の雨量計を用いています。降雨量による運転見合わせの規制値は、従来から3つの指標があります。
〇1時間雨量が、60ミリ以上
〇1時間雨量+24時間雨量が、40ミリ以上+150ミリ以上
〇24時間雨量+10分間雨量が、300ミリ以上+2ミリ以上
去年6月、指標をひとつ増やし、土石流が発生した際に新幹線の運行に影響を及ぼす恐れのある箇所(小田原ー熱海間 新富士ー静岡間 静岡ー掛川間)を対象に、気象庁の「土壌雨量指数(雨による土砂災害危険度の高まり)」を用いた規制を導入、4指標で判断するということです。
計画運休の方針は、何をきっかけに、いつ頃までに決めるのか
JR東海によりますと、利用客の安全確保を第一に、また列車が立ち往生することは望ましくないため、情報を収集して可能な限り早く案内するのが基本の考え方だということです。そのため、台風接近などで列車への影響が見込まれる場合は、「影響の想定範囲」や「駅で利用者が滞留するリスク」、「駅間で長時間足止めするリスク」等を総合的に勘案し、事前に計画運休を決定するということです。
具体的なタイミングとしては、「台風による影響が見込まれる時間帯から遡り、襲来が予測される2日前や前日などに、輸送計画を実施し、どのような案内を出すか」社内で定めるそうです。案内を出す場合は、計画運休の可能性があるという案内も含め、可能な限り速やかに周知したいということです。
台風7号の予報円は、まだブレが大きいものの、お盆の時期にあわせて日本列島(特に関東~中部地方の太平洋側)に確実に向かっているように見えます。お盆の時期に移動する際は、鉄道の運休や遅れなど最新の情報も確認してください。