同性愛が病気とされた時代を生きた同性愛者の男性に密着したドキュメンタリー映画『94歳のゲイ』の上映が大阪で始まりました。

 5月18日、大阪・十三にある第七藝術劇場で上映が始まった映画『94歳のゲイ』は、本当の自分を隠し続けてきた同性愛者の男性の半生を描いた作品です。男性に訪れる「出会い」と「別れ」。人の繋がりが生む希望と優しさを伝えるドキュメンタリーです。
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 18日の舞台挨拶では大阪市西成区に住む主人公の長谷忠さんが登壇。立ち見が出るほどの満席になりました。

 司会・MBS古川圭子アナウンサー「どうですか?これだけのお客さんがいらっしゃいますが」
 長谷忠さん「ありがとうございます、お礼を言わないとしゃあない。ほとんどの人がゲイだとだまっていたわけですわ。他人が僕に直接『僕もそうですよ』『私もそうですよ』って言ってくれる人もなかった」
 MBS吉川元基監督「長生きしていればいいことがあることを長谷さんの姿や言葉で感じ取れた。人生に悩んでいたり、行き詰まったりしている人たちに見てもらえたらなと思います」

 『94歳のゲイ』は全国公開中で、関西ではUPLINK京都や元町映画館でも公開されます。

 ・第七藝術劇場/シアターセブン(大阪):公開中
 ・UPLINK京都(京都):5月24日~
 ・元町映画館(神戸):6月8日~