京都アニメーション放火殺人事件の裁判、殺人などの罪に問われている青葉真司被告(45)への被告人質問が行われ、傍聴から父親への“絶対的な服従“ともみえるこれまでの生い立ちなどが話されました。

小学生の時に両親離婚…その後父は“ほうきの柄で叩き”正座

幼少期は埼玉県浦和市に住んでいた青葉被告。両親・2つ年上の兄、1つ年下の妹の5人で生活していたといいます。

また、トラック運転手をしていた父親がマイクロバスを借りるなどして一家で長野・軽井沢へいったということです。

しかし小学3年生の時に、両親が離婚。その後、父親の態度は一変します。

(弁護人)「父の子ども3人への対応は?」
(青葉被告)「父からは正座させられたりほうきの柄で叩かれたりしていました」
(青葉被告)「当時電気が止まった時にコンビニで払っても通るようにはならなかった。(家から)5kmくらい離れた浦和の駅の裏にある東京電力に自転車で払いに行かされた記憶がある」

体育祭に向けズボンをアイロンで乾かし父親激高…逆らえず体育祭行けず

中学時代の頃、青葉被告は体育祭に向けてズボンをアイロンで乾かしていたところ、突然父親に怒られ、その後体育祭に参加ができなかったことがあったと言います。

(青葉被告)「中学1年の時に体育祭でズボンをアイロンで乾かしていました。すると、『何で乾燥機を使わないんだ』と怒られました。『体育祭に行くんじゃねぇ』と言われ体育祭にいけなかった記憶があります」
(弁護人)「実際にいけなかった?」
(青葉被告)「そういわれたら逆らえなかった」
(弁護人)「アイロンで乾かしてもいいと思うが父は理由は言った?」
(青葉被告)「理由というかもう意味もなく理不尽にやる、そこに理由はないです」

兄と始めた柔道 突然『盾を燃やせと言われ…』

さらに青葉被告が中学から兄と始めた柔道で大会で準優勝した際、贈呈された盾を燃やせと父親から言われ、「1人で燃やした」とも振り返りました。

(弁護人)「父親からはどうしてこいと言われましたか?」
(青葉被告)「燃やしてこいと言われました」
(弁護人)「燃やす理由は?」
(青葉被告)「そこに理解を求める人間ではない。ああしろこうしろとそれだけです、上意下達みたいな感じ。燃やすしか方法はない」
(弁護人)「実際に燃やしましたか?」
(青葉被告)「自分で燃やしました」

 青葉被告が父親に逆らえなかった“いびつな関係”、7日午後4時前にこの日の裁判は終わりましたが、来週実施の裁判でも引き続き青葉被告への被告人質問が行われる予定です。