宝塚歌劇団の劇団員が死亡した問題。遺族側は「過重労働」と「パワハラ」を主張しています。しかし、11月14日の会見で劇団側は「安全配慮義務を十分に果たしていなかったと深く反省している」とした一方で、外部チームがまとめた調査報告では「あくまで指導の一環であり、いじめやハラスメントは確認できなかった」と説明。遺族側がその後に反論する事態となっています。企業のリスクマネジメントなども扱う南和行弁護士は、宝塚歌劇団の会見を受けて、調査チームの独立性を疑問視。4人の宙組メンバーがヒアリングを辞退したことが調査報告書で触れられていないことを挙げて、「調査のプロセスに忖度があったのではないか」と厳しく指摘しています。
(2023年11月15日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

◎南和行:弁護士 LGBT問題や企業のリスクマネジメントなど一般民事のほか幅広く扱う