日本大学アメリカンフットボール部の薬物問題をめぐり、林真理子理事長らが12月4日に記者会見を開きました。学内の競技スポーツ運営委員会で廃部の方針が出されていますが、その理由について再発防止策検討委員会の益子俊志委員長は「単独寮での集団的・常習的ではないかと疑われる犯罪ではないかという結論になった」と話しました。こうした日大の判断について大学ジャーナリストの石渡嶺司さんは「薬物事件に関係ない部員をどうフォローしていくかの視点がないのは学生ファーストとは言い難いのでは」と指摘します。また、日大アメフト部の長年のライバル・関西学院大学アメフト部の鳥内秀晃前監督は、これまでに監督らが記者会見を行っていない点について「公の場でちゃんと話さないといけない。学生のためにしゃべってあげないと、みんな不信感を抱く。正直な気持ちを聞きたい」と述べました。
(2023年12月5日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

◎鳥内秀晃:関西学院大学アメフト部前監督 監督歴28年で甲子園ボウル15回優勝 日大タックル問題で被害者側の監督としても対応
◎石渡嶺司:大学ジャーナリスト 全国の大学を500校以上見て回り教育問題・組織運営などについて執筆・評論を行う