兵庫県の斎藤元彦知事が2021年8月の就任以来、ハラスメント講習を受講していないことが分かりました。6月26日の定例会見で本人が明らかにしました。

 斎藤知事をめぐっては今年3月、県の元幹部職員が作成した文書の中で、企業から物品をもらっていた疑惑や、職員を他の職員の前で叱責したパワハラ疑惑など、7つの疑惑が告発され、これまで知事はいずれの内容も否定しています。


 26日の定例会見で、斎藤知事はハラスメント疑惑について、記者から、「県の幹部職員や特別職(知事など)は、ハラスメント研修を受けているか」と問いかけられ、以下のように回答しました。

 「県の管理職は研修を受けていると思うが、私は就任してからの約3年間、1度も研修を受けていない。」(兵庫・斎藤知事)

 そう答えたうえで斎藤知事は、今後機会を設けてハラスメント研修を受ける意思を示しました。

 「私も機会を設けて、ハラスメント研修をしっかり受けるのが必要かなと思う。」(兵庫・斎藤知事)

 兵庫県は告発文の内容について51年ぶりとなる百条委員会を設置し、再調査を進めています。