来年の大阪・関西万博、紙でのチケット購入もできるようになります。

 来年の万博では、来場者の混雑を調整することなどを目的に入場チケットはインターネットでのみ購入できました。一方で、購入手続きが複雑だという指摘もありました。

 こうした中、博覧会協会は6月27日の理事会で、スマートフォンの操作に慣れない人や気軽にチケットを買いたい人のため、今年10月ごろから全国のコンビニや旅行会社などで紙のチケットを販売することを決めました。

 一方、協会は紙チケットの購入者にもウェブで日時指定の予約を行うことを推奨しています。

 (博覧会協会 石毛博行事務総長)「この万博の大きな狙いは、ITに親しむことは大きなレガシーなんですね。(紙チケットにより)それを習得する機会を失うのは非常に残念です。紙チケットはプレゼントをする場合は有効なやり方」

 協会によりますと、紙のチケット販売に伴い販売システムの導入やコンビニの販売手数料などで20億円あまりのコストが新たに必要になるということです。

 また、27日の理事会では建設の遅れが指摘されている海外パビリオンをめぐる議論も。簡易型のパビリオン「タイプX」をめぐっては、協会は現在、9棟分の建設を進めていますが、現時点で選択した国は3か国にとどまっています。

 「タイプX」の建物が使われなかった場合、休憩所などに転用したり、空き地に新たな設備を設けたりするために、最大で76億円を協会が負担する可能性があるとしています。