介護施設の元代表が利用者の80代の姉妹から多額の現金を横領したとされる事件で、元代表は逮捕前、周囲に「姉妹から金銭管理を頼まれ断り切れなかった」と説明していたことがわかりました。

 大阪市鶴見区の介護施設運営会社「アッラサルテ」の元代表・西影由貴容疑者(38)は、施設に通う80代の姉妹に「財産を管理する」などと持ちかけてキャッシュカードを預かり、現金約2000万円を不正に引き出したなどとして逮捕されています。

 MBSは、逮捕前の西影容疑者と姉妹の知人とのやり取りを記録したとみられる音声データを独自に入手。西影容疑者は不正を問いただす知人に対し「姉妹から金銭管理を頼まれた」と否定していました。

 【西影容疑者とみられる音声データ・去年8月】
 「(姉妹の)お願いの部分で断り切れなかった部分が正直あったかもしれない。そのあたりも含めて、不正をしているなり何なりという部分に関しては僕の中でやっているつもりは一切ない」

 西影容疑者は、警察に対しても同様に容疑を一部否認しているということです。