兵庫県警は2022年9月までの3年間に知人に依頼され捜査情報を外部に漏らしていたとして、32歳の男性巡査長を停職1か月の懲戒処分にしたと発表しました。

 懲戒処分となったのは、兵庫県内の警察署の32歳の男性巡査長です。

 兵庫県警によりますと、巡査長は2019年から2022年9月までの約3年間に、知人に依頼されて、暴力団など反社会的勢力であるか否かを不正に照会したほか、ある事件に関する捜査の進捗などを含む捜査情報などをもらしていたということです。また、情報を提供した知人に食事代を支払ってもらうなど不適切な交際をしていたということです。

 兵庫県警は地方公務員法違反にあたるとして、5月10日に書類送検し、6月28日付で停職1か月の懲戒処分としました。

 また、兵庫県内の警察署に勤務する52歳の男性警部補は、2018年から今年3月までの6年間に大阪市内から通勤しているように装い、通勤手当約60万円を不正に受給したうえ、2015年からの約9年間、大阪市に居住しているように装って住居手当約285万円の計約345万円を不正に受給していたとして、28日付で停職6か月の懲戒処分になったということです。

 男性警部補は「事実間違いありません」と不正を認めたうえで、全額返金する意向を示しているということです。

 兵庫県警は2023年3月~10月の間に通勤手当・約18万7000円をだまし取った疑いで男性警部補を書類送検しました。

 男性警部補はその後、依願退職したということです。