JRFU(日本ラグビーフットボール協会)は6月29日に秩父宮ラグビー場で行われる「リポビタンDチャレンジカップ2024 マオリ・オールブラックス戦」に臨むJAPANXV(フィフティーン)のメンバー23人を発表しました。

 目標とする2027年のワールドカップ4強に向けて、ついにスタートを切ったエディー・ジョーンズヘッドコーチ率いる新生JAPAN。2戦目となるこの試合には、6月22日に行われたイングランド代表戦で初キャップを獲得した有望な選手をはじめ、期待の若手選手が数多く名を連ねました。

 FW陣では、所属チームである東芝ブレイブルーパス東京を統括している薫田真広GMが「一日中、どんな時でもラグビーのことを考えている熱い男」と評価するフッカーの原田衛が、イングランド戦に続いて先発メンバー入り。イングランド戦ではリザーブからの出場だった三浦昌悟(トヨタ)、為房慶次朗(クボタ)とともにスクラムの最前線に立ちます。共同主将のひとりとしてリーダーシップも期待される原田選手。力強い仲間となる慶應義塾大学時代のチームメイトFLの山本凱(サントリー)も、スターティングメンバーに選出されました。

 BK陣では、ハーフ団に、SH小山大輝、SO山沢拓也の埼玉玉パナソニックワイルドナイツコンビを起用。山沢選手は、エディー・ジョーンズヘッドコーチが「彼は29歳だがまだまだのびる。これからがピーク」と評価するだけに、さらなる進化に期待が高まります。

 学生からは、20歳の矢崎由高(早大)がFBとして2戦連続の先発出場。そのほか、佐藤健次(早大)、森山飛翔(帝京大)、本橋拓馬(帝京大)もリザーブとしてメンバー入りを果たしました。

 リーグワンでのルーキーイヤーだった昨シーズン、大活躍して新人賞を獲得した高本幹也(サントリー)もリザーブでメンバー入りするなど、成長著しい若手選手が顔をそろえた今回のマオリ・オールブラックス戦。試合を前にした会見で「世代交代。若い選手にチャンスを与える。マオリ・オールブラックスは、代表チーム以外では最強のチーム。われわれの現状を確認するベンチマークになる」と語ったエディー・ジョーンズヘッドコーチの下、JAPANの未来を背負う選手たちが、どんな戦いぶりを見せてくれるのか、注目です。

【「リポビタンDチャレンジカップ2024 マオリ・オールブラックス戦」JAPANXV登録メンバー(背番号・氏名・所属)】
1 三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ)
2◎原田衛(東芝ブレイブルーパス東京) 
3 為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
4 桑野詠真(静岡ブルーレヴズ)
5 小瀧尚弘(コベルコ神戸スティーラーズ)
6 下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)
7 山本凱(東京サントリーサンゴリアス)
8 サウマキ アマナキ(コベルコ神戸スティーラーズ)
9 小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
10 山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
11 根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
12 サミソニ・トゥア(浦安D-Rocks)
13 長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
14 ヴィリアメ・ツイドラキ(トヨタヴェルブリッツ)
15 矢崎由高(早稲田大)
16 佐藤健次 (早稲田大)
17 岡部崇人(横浜キャノンイーグルス)
18 森山飛翔(帝京大)
19 サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)
20 本橋拓馬(帝京大)
21◎齋藤直人
22 高本幹也(東京サントリーサンゴリアス)
23 ニコラス・マクカラン
※◎はキャプテン(共同主将で2人)