徳島県では藍染めの原料となる『すくも』をつくる最初の作業が始まりました。

 徳島県は上板町を中心に70戸ほどの農家が藍を栽培していて、全国一の産地です。今は4月上旬に植えられた藍を刈り取る時期で、刈り取られた藍は1~2cmほどに細かくされた後、大型扇風機で飛ばして葉だけを取り出します。その中から色鮮やかな緑色の葉だけを選別し、竹ぼうきと熊手でかき混ぜてから広げ、天日で乾燥させます。

 今年は雨が少なく成育の遅れが心配されましたが、品質は良いと言うことです。

 (藍師 佐藤好昭さん)「今年は日照りも結構強かったので、葉っぱが厚いです。良い藍です」

 乾燥させた藍は9月まで保管し、その後、水をかけて発酵させると藍染めの原料『すくも』になるということです。