日本腎臓学会は、小林製薬の紅麹サプリを摂取した患者について継続調査の結果を発表。30代から90代の男女206人に低尿酸血症や低リン血症などの腎機能障害が確認されました。その後、5月末までの経過を調査できた105人のうち、8割以上にあたる90人に腎臓機能の低下が見られたということです。

 (大阪大学 腎臓内科学 猪阪善隆教授)「今回の調査では、年齢とかに関係なくサプリを飲むことによって受けた腎障害の程度が強い人が、慢性腎臓病に移行したんだろうなと推察しています」

 また、サプリを摂取後に死亡したとされる90代の女性については、腎機能の低下による入院が引き金となった関連死だとしています。

 (猪阪善隆教授)「サプリによって何らかの障害が起こってくるということはあり得ることですので、一般の方は安易にサプリを服用して、安全だという神話が崩れたんじゃないかなと」

 小林製薬は、新たに死亡との因果関係を調べるとしていた76人について、6月29日付で厚生労働省に調査計画を提出したということです。