いよいよ7月3日、20年ぶりとなる新紙幣の流通がスタート。各地では早速、新紙幣にあやかった取り組みが始まっています。

 新たな1万円札の顔となる渋沢栄一の地元・埼玉県深谷市の道の駅おかべには、特設コーナーが設置され、渋沢カレーや、渋沢最中、さらには「大金持ち海苔」と約100種類のグッズがずらりと並んでいます。

 一方、熊谷市の温浴施設「おふろcafeハレニワの湯」では、新紙幣のようなヒノキで作られた入浴木が湯に浮かびます。実際のお札とほぼ同じ大きさ、デザインも本物を参考につくられたそうで、その数なんと100枚。ヒノキのいい香りと100枚の“お札”に囲まれて夢のようなひとときを楽しむことができるそうです。

 新紙幣に関連する取り組みは関西でも。大阪市北区の商業施設、LINKS UMEDAにある居酒屋「酒と魚とオトコマエ食堂」で7月3日から実施されるキャンペーンが…

 (酒と魚とオトコマエ食堂 岡野有記店長)「7月3日から約1週間、新紙幣の名前にちなんだ割引をします。(新紙幣の)3人の名前があると思うんですが、この名前に当てはまった方は名前の数だけ割引、最大5割引まで」

 一体どういうことなのか?実際に記者が自身の名前を言ってみると…

 (記者)「私は名前が“梅田新平”なんですが…」
 (岡野店長)「津田梅子さんの“梅”と“田”の(漢字が)入っているので、2割引ですね。何か身分証で確認させてもらって割引という」

 今回、新たな紙幣の顔となる「渋沢栄一」「津田梅子」「北里柴三郎」。その名前と同じ漢字が含まれるほどお得になるサービスなんです。コロナ禍で落ち込んだ飲食業界を盛り上げようと7月3日から実施されます。

 (記者)「太っ腹ですけど大丈夫ですか?」
 (岡野店長)「少しでもこれでお客さんが増えたら問題ないのかなと思っています」

 こうした新紙幣にまつわるサービスの一方で、ご飯のお供にぴったりな昆布商品を取り扱うお店「舞昆のこうはら」では、福沢諭吉や樋口一葉、野口英世が描かれた“現紙幣”でしか受けられないキャンペーンを実施。その名も「さよなら諭吉キャンペーン」。古い紙幣で支払えば、諭吉コースは1万2960円分の商品が1万円(税込み)。一葉コースは5400円分が5000円(税込み)、英世コースは1080円分が1000円(税込み)になります。

 (客)「(Q買った商品はどうする?)お土産に持って帰ってもらおうと。(いっぱい買ったから)ちょっと重たい」

 世の中が新紙幣で盛り上がる中、なぜこのようなキャンペーンを始めたのでしょうか?

 (舞昆のこうはら 近藤夏樹さん)「(新紙幣対応の)自動釣銭機ってすごく高くて、うち大阪府下に13店舗あるので、全部かえるとなるとすごいことになる。かつお客さまが年配の方が多くて、ふだんから現金支払いがすごく多い。会社にとっても店にとってもお客様にとってもおもしろがるような企画を実施してみました」