いまバナナが高くなっています。値上がりはいつまで続くのでしょうか。

 創業100年以上、大阪・上本町にある老舗果物店「FRUIT GARDEN 山口果物 上本町本店」。店内には旬のフルーツだけでなく、フルーツをふんだんに使ったデザートも。子どもに人気の「バナナかき氷」など多くのメニューに使われているのが「バナナ」なんですが…

 (山口直克店長)「仕入れの値段の高騰ですね。できるだけ気軽に買える値段で抑えたいなという気持ちはあるんですけど、ちょっともう限界にきている感じですね」

 日本で消費されるバナナの約8割はフィリピン産ですが、バナナを栽培している農家は…

 (フィリピン・バナナ農家 グレイスさん)「今年は50℃くらいまで猛暑で気温が上がって、それが原因でバナナが少なくなって値段が上がっているんです」

 異常気象により、バナナの生育が遅れ不作になっているといいます。さらに円安も相まって価格が高騰しているのです。影響はスーパーでも。「スーパーマルサン 越谷花田店」(埼玉県越谷市)を訪れると…

 (買い物客)「100円以下だったんですよ、前は」
 (買い物客)「バナナは値段が上がっているよね」

 去年の7月ごろ1房108円ほどで売っていたフィリピン産のバナナは、151円(税込み)と約1.5倍の価格に。

 (マルサン青果部門 板清英樹チーフ長)「欠品することも今週に入ってからでてきまして、100円前後で特売できたものが、いまはあまりできない状況」

 大阪の果物店では、そのまま販売するものやスイーツに加工するものなど、1日約15kgのバナナを仕入れているため大きな痛手だといいます。

 (山口直克店長)「使用量が多い果物なので、1個1個たいしたことなくてもそれが例えば1年続くと、なかなかの金額になるので、価格を見直さないといけないところまで来ている。(Qバナナはもっと値上がりする?)確実に上がると思います。問題が全部一気に解決する可能性って低いので、そうなると上がっていくんじゃないかと。耐えられる範囲でなんとか耐えて、販売価格を守っていきたいところですね」