裁判所は同性愛者への迫害を理由に、難民と認めるよう命じました。

 北アフリカ出身の同性愛者の男性(30代)は母国の宗教がイスラム教で、国の法律は同性愛を禁じているということです。

 男性は同性愛であることを知った家族に身体にホースを打ちつけられるなどの激しい暴行を受けたほか、保護を求めた警察に投獄を示唆されるなどしたため5年前に来日し、難民認定を申請しましたが認められず、提訴していました。

 7月4日の判決で大阪地裁は、「帰国した場合、家族からの危害や逮捕などの身体拘束を受けるおそれがあり、難民に該当する」として男性の訴えを全面的に認め、国に難民認定するよう命じました。

 (原告の男性)「(難民認定を申請してからの)4年はめっちゃしんどい。Thank you so much the court(裁判所、ありがとう)」

 LGBTQ(性的少数者)への迫害を理由に難民と認めるよう命じた司法判断は全国で2例目だということです。