「紀州のドン・ファン」の元妻をめぐる別の詐欺事件で求刑です。

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の元妻・須藤早貴被告(28)。起訴状によりますと、2016年、須藤被告(当時19)は札幌市内の男性(当時61)から海外留学の準備金名目などで約3000万円をだまし取った罪に問われています。

 これまでの裁判で須藤被告は、男性とは愛人関係にあり、体を触る対価や口止め料として払っていたと主張していました。

 7月5日の裁判で検察側は「被告はキャバクラで勤務中に客である男性と知り合い、好意や親切心につけ込んだ。男性は被告の話がうそだと分かっていたら金を振り込んでいなかった」と指摘。「被告は男性の心をもてあそんだ」として須藤被告に対し懲役4年6か月を求刑しました。

 最後に須藤被告は「(男性の証言は))明らかに一部がうそ。それを見落とすことなく判決を下していただきたい」と述べました。

 ※須藤被告は詐欺事件当時19歳でしたが、殺人という重大事件の被告としてすでに名前も報じられていることなどを鑑みて、MBSとしては実名で報じます。