京都アニメーションのスタジオが放火され、36人が死亡した事件の発生から5年となる7月18日、現場では追悼式が行われています。

 追悼式の現場から離れた京都アニメーションの本社がある宇治市の公園。7月14日に「志を繋ぐ碑」が完成し、亡くなった社員36人を表す36羽の鳥が羽ばたく様子が表現されています。

 (訪れた人)「5年という節目、7月18日はずっとそのことで頭がいっぱいというか。ファンとして一番できることはずっと作品を好きでい続けることかなと」

 5年前、京都アニメーション第一スタジオがガソリンで放火され社員36人が死亡、32人が重軽傷を負いました。殺人などの罪に問われた青葉真司被告(46)は今年1月に死刑判決が言い渡されましたが控訴しています。

 現場のスタジオ跡地では事件が起きた午前10時半ごろから、遺族や関係者ら144人が出席して追悼式が行われました。八田英明社長は「彼ら彼女たちの生き様をどう引き継ぐのか、そういう一心でスタッフが目を真っ赤にして机に向かっていた様を思い出します。今後も作品をつくり続け、届けてまいります」などと述べたということです。

 追悼式は終わりましたが、京都アニメーションは混乱を避けるため、一般の人には現場周辺に訪れないよう呼びかけています。