ビルの一室から押収されたのは、6万2000個にものぼる「加熱式たばこ」の山でした。逮捕された中国人の男ら6人の手口とは。

 組織犯罪処罰法違反の疑いなどで逮捕されたのは、中国籍の会社経営・張仁竜容疑者(28)ら男6人です。

 警察によりますと、張容疑者らは今年3月、兵庫県三田市内のコンビニエンスストアで、不正に入手したクレジットカード情報が登録されたスマートフォンで電子決済し、加熱式たばこ約500個(販売価格計約30万円)をだまし取った疑いなどがもたれています。

 張容疑者は実行役がだまし取った加熱式たばこの回収役で、張容疑者が経営する会社のビルの一室からは、加熱式たばこ約6万2000個が押収されたということです。

 また、犯行に使用されたクレジットカード情報の名義はすべて日本人のもので計160人分にのぼり、被害額は約300万円にのぼるということです。

 張容疑者らはSNSなどを通じて知り合った「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」とみられています。

 張容疑者は調べに対し、「誰か覚えていないが、人からたばこを受け取ったことはある」などと話していて、警察はさらに上位の指示役などがいるものとみて捜査を進めています。