去年、特殊詐欺の被害件数が過去最多となった大阪府。被害防止のため高齢者のATMでの通話を条例で禁止にする案などの検討が始まりました。

 20日午前に開催されているのは特殊詐欺対策について定める「大阪府安全なまちづくり条例」の改正について議論する府の審議会です。

 特殊詐欺を巡っては「医療費の還付が受けられる」などと言って、被害者に携帯電話で指示をしてATMから金を振り込ませる「還付金詐欺」の被害が最も多いことから、大阪府の吉村知事は、高齢者のATMでの通話禁止などを条例の改正案に盛り込みたい考えで、実現すれば全国初になります。

 また、コンビニでのプリペイドカード購入時の店員による声掛け確認の義務化や、金融機関が不自然な振り込みを確認した際の通報の義務化なども検討されていて、吉村知事は来年2月議会での条例改正案の提出を目指しています。