「路線バスの運転手不足」深刻な現状が大阪で明らかになりました。民間バスの廃止が決まった大阪府交野市では、代替バスの運転手確保のめどがたっていないということです。

 交野市によりますと京阪バスは26日、運転手不足などの理由で京阪交野市駅と星田駅を結ぶ「交野南部線」など、4つの路線を来年3月に廃線にし、停留所34か所の廃止も決定しました。

 廃線を受け、交野市はマイクロバスなどを走らせる代替案を計画していましたが、大阪・関西万博の会場に向かうシャトルバスや子ども無料招待事業へのバスの確保で運転手の確保が困難になっているということです。

 (交野市 山本景市長)「時給を上げたとしても運転手自体の数が大幅に増えることはないので、結果として、大阪・関西万博で運転手の取り合いになって、不足している実態は何も変わっていない」

 交野市民は…

 (バスの利用者 80代)「しかたないとは思うけど、市民の足を、高齢者になるほど足の確保してほしいなとは思いますけど。家に車がないので、自分で動かないとしかたない。とりあえずは足を鍛えて、歩いてみようかなと」

 (バスの利用者 80代)「つらいというか継続してほしいなと思うけど、(友達も)みんな80歳近くで免許を返納してますから」

 交野市は運転手の確保ができ次第、京阪バスの4路線が廃線される来年3月までに代替のバスを開始させたいとしています。