大阪・ミナミであの人形が巨大看板として登場です。
来年春、大阪の道頓堀にある「中座くいだおれビル」がリニューアルオープンします。地下1階から地上6階のビルの中に、飲食からエンタメなど20のテナントが入ります。
ビルの目玉は入り口でお出迎えする道頓堀の顔「くいだおれ太郎」。
くいだおれ太郎が誕生したのは、いまから74年前の1950年。道頓堀に食堂「くいだおれ」を創業した山田六郎さんが「何か人目をひくようなものを」と、動く人形を看板代わりにしたのが始まりでした。
一躍注目を集めたのが、1992年。阪神タイガースが優勝争いを繰り広げるなか、前回、1985年の優勝時にカーネルサンダース人形が道頓堀川に投げ込まれたのを受け、「次に狙われるのはくいだおれ太郎では?」と厳戒態勢が敷かれました。
そのときのユニークな対策で…「わて泳げまへんねん」と、浮き輪に水中眼鏡の姿で訴えたのが話題に。ビッグイベントに合わせての衣替えが人気を集め、大阪の「元気のシンボル」として、人気キャラクターに成長しました。
2008年、建物の老朽化などの理由で食堂「くいだおれ」は閉店。2009年には、食堂の近くにオープンした「中座くいだおれビル」で復活。それから15年間、ミナミを訪れる観光客たちに笑顔をふるまってきました。
今回新たにリニューアルオープンする「中座くいだおれビル」の1階は「くいだおれ太郎」をモチーフとしたカラーデザインとなっています。
また、道頓堀といえば立体看板。ということで、外壁には全長約6mの巨大「くいだおれ太郎」が登場します。
(野村不動産コマース 宮本淳司常務取締役)「(万博)前に開業を予定しています。外国の方が来る頻度はより高くなる。夜のエンタメも含めて遊んでいただけるスポットも作りたいと思います」